ブルー・ツーリズム推進のための手引き書、パンフレットの作成・貸出・配布
−平成10年度海の資源を活用した漁村地域余暇活動に関する調査の成果−

この度、国土交通省(旧国土庁)と水産庁は共同で、島や沿海部の市町村の活性化を図り、国民に余暇活動の場を提供できる”漁村滞在型余暇活動(ブルー・ツーリズム)” を推進するための小冊子「ブルー・ツーリズム推進のための手引き書」及びパンフレット「ブルー・ツーリズムの魅力」を作成しました。
手引き書では、ブルー・ツーリズムを核とした地域活性化を図るため、その具現化に向けた推進体制やモデル構想等について記述しており、 ブルー・ツーリズムを推進する上で市町村担当者やコンサルティング会社等に有効に活用していただきたいと考えています。
また、パンフレットは、皆様方にブルー・ツーリズムを理解していただくため、ブルー・ツーリズムの魅力についてわかりやすくまとめたものです。
ご関心がある企業、団体、個人への貸出・配布も行っておりますので、お気軽にお問い合わせ下さい。

ブルー・ツーリズムの魅力について
ブルー・ツーリズムとは


(手引書の写真)


(パンフレットの写真)

ブルー・ツーリズムの調査報告の概要

−平成10年度海の資源を活用した漁村地域余暇活動に関する調査−
国土交通省(旧国土庁)及び水産庁は、地域の漁業や美しい自然景観、伝統文化等多様な諸資源を活かし、都市住民等に多様な余暇活動を提供する漁村滞在型余暇活動(ブルー・ツーリズム)を 核とした漁村地域の活性化方策を提案しています。
この一環として、平成10年度、共同で「海の資源を活用した漁村地域余暇活動に関する調査」を実施し、ブルー・ツーリズムの啓蒙、普及を図り、 離島をはじめとする漁村地域の自主的な取り組みを促進し、離島地域及び沿海部の漁村の活性化を図るために必要な方策等の検討を行いました。以下にその概要を紹介します。

1 海の資源を活用した取組等に関する意識調査
離島及び沿海部の自治体に対して、海の資源を活用した取組や潜在的観光・地域資源等に関しての実態調査、意識調査を行いました。 また、都市住民等を対象として、沿海部や海の資源等に関する意識調査をアイランダー1998及びインターネットを活用して行いました。

2 先進事例調査
ブルー・ツーリズムの推進に必要な施設、サービス、人材、実施メニュー・プログラム、各種ネットワーク等について海外及び国内の先進事例を収集、分析を行うとともに、 与論島、家島、初島、樋合島、弓削島及びニュージーランドでの現地調査を通じて、ブルー・ツーリズムのモデル構想を策定しました。

3 漁村体験セミナーの開催
ブルー・ツーリズムのモデル構想を検証するため、アイランダー1998にて都市住民を募集し、漁村体験セミナーを開催しました。(開催期間)平成11年2月11日〜15日の4泊5日
(参加人数)首都圏在住の都市住民18名
(開催場所)鹿児島県与論島

4 ブルー・ツーリズムを核とした漁村活性化方策の検討
上記の調査、漁村体験セミナーを元に、海の資源を活用した観光開発、魅力ある地域づくりとその具現化に向けた人材育成・確保方策等について検討を行い、 ブルー・ツーリズムを推進する上で市町村担当者等の手引書となる小冊子「ブルー・ツーリズム推進のための手引き書」及び、広く国民にブルー・ツーリズムの啓蒙、 普及を図るためのパンフレット「ブルー・ツーリズムの魅力」を作成しました。