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都市環境への取り組みの歩み

 

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1.都市における環境問題の重要性

  • 都市は高度な社会経済活動と居住の場を提供する一方、資源・エネルギー等の大量消費を通じ環境に大きな負荷を与え、都市住民の生活にも多大な影響。
  • 今後は豊かな環境と都市における高次の社会経済活動が高いレベルでバランスのとれた都市づくりが重要。

2.都市における環境問題へのこれまでの取り組み

  • 昭和40年代以降、都市への急激な人口の集中に伴う宅地開発等により、都市内の小河川や緑地等の自然的環境は大きく減少。
  • 良好な都市環境を形成・維持し、都市の生活の質を高めるため、都市計画制度に基づく様々な取り組みを実施。また、時代の要請に対応して都市環境の改善を目的とした制度も徐々に充実。
  • 計画制度とあわせ、各五箇年計画に基づき、下水道や公園等の社会資本整備も着実に推進。しかしながら、都市環境の改善へ向け課題は多く、今後一層の取り組みが必要。

3.地球環境問題を踏まえた都市環境への取り組み

(1) 環境政策大綱の策定

  • 地球サミット等国際的な地球環境問題への取り組み、環境基本法の制定などを受けて、環境問題への関心は内外ともに高まり、建設行政をはじめ各分野の行政においても政策の転換が求められるに至った。
  • このような状況を踏まえ、「環境」を建設行政において内部目的化することを基本とする「環境政策大綱」が平成6年1月に建設省決定され、都市計画を含めた建設行政全般における、環境政策の基本的な考え方と中長期的に展開すべき政策課題と施策の展開の方向性が明らかにされた。
  • 環境政策の推進方策は以下の通り。
    1. 各分野の環境計画及び環境政策の長期計画の作成
    2. 法令、諸基準等の充実
    3. 環境に関する施策の重点的・総合的推進
    4. 環境影響評価等の充実
    5. 環境リーディング事業の推進

(2) 緑の政策大綱の策定

  • 緑の保全、創出、活用については、多様な主体による総合的な取り組みが必要なことから、平成6年7月に「緑の政策大綱」を建設省決定。
  • 「緑の保全と創出による自然との共生」等を施策の基本方向とし、緑のストックを3倍に増やすことが基本目標。

(3) 環境計画

  • 建設行政の各分野において環境計画を作成し、良好な生活環境の創造、自然との共生、省エネルギー、リサイクルをはじめとした環境政策を実施。
  • 環境計画の例は、以下の通り。

(4) 環境リーディング事業等の推進

  • 環境政策を先導する事業を実施し、住宅・社会資本整備の環境に対する効果を見に見える形で示すことにより、利用者などの国民の理解を促進する。
  • リーディング事業の例は、以下の通り。

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