事例番号
145
市区町村(地区)
豊後高田市
タイトル
そこにあった「昭和の町」
1. 背景
昭和30年代をピークに衰退の一途を辿ってきた中心商店街の有志がまちづくりに立ち上がり、町なみ実態調査を実施したところ、古くて不便だと思われていたまちに昭和の姿をとどめた貴重な建築物が多数残されていることが判明し、それを活かして「昭和の町」づくりにのりだした。
2. 目標
「『豊後高田“昭和の町”』として地域文化の再生と創造による共感できるまちづくり、賑わいづくり」
3. 取り組みの体制
商店街の商業者、市、商工会議所等の協働 地域外から人材を誘致し、外部専門家との人的ネットワークを構築 第3セクター「豊後高田市観光まちづくり株式会社」設立(H17年11月)
4. 具体策
・昭和30年代のテーマ設定(商店街まちなみ実態調査の結果) ・昭和の「建築再生」(ファサード等改修、県と市が補助) ・昭和の「歴史再生 一店一宝」「商品再生 一店一品」 ・「ご案内人」制度の導入(商店街の歴史等を観光客に語る) ・「昭和ロマン蔵」の整備(「昭和の町」の中核施設、元農業倉庫)
5. 特徴的手法
・商業と観光との一体的な振興 ・隠れた地域資源の発掘 ・公的機関の支援体制の確立 ・昭和30年代という求心力のあるテーマの発掘
6. 課題
・効果がまち全体に及んでいない (川向こうの商店街は恩恵を受けていない。宮町商店街は夜の飲食店が多く、活性化につながっていない。) ・マスコミの露出が減ると観光客も減るという不安定さ ・団体客を受け入れる飲食施設等がない。 ・温泉との連携も課題 ・昭和の町ブランドの維持 ・地域経営(エリアマネジメント) ・観光客向け店舗と定住消費者向け店舗とのギャップの解消 ・拠点施設の整備(滞在型観光への対応)