下水道部トップページへリンク
TOP > 下水道部からのお知らせ > 中長期的視点における下水道整備・管理の在り方について
平成14年5月20日

下水道政策研究委員会
「中長期的視点における下水道整備・管理の在り方について」報告の公表について

  国土交通省都市・地域整備局下水道部では、平成11年2月に「下水道政策研究委員会」を(社)日本下水道協会と共同で設置し、「今後、国民から期待される下水道の役割とは何か。また、その役割を実現するための整備・管理はどのように行われることが適切か。」について審議を行ってきた。
 これまでに、12回にわたる委員会の審議を重ねるとともに、有識者、地方公共団体、関係団体等の下水道関係者からの意見聴取、さらに国民に対するパブリック・インボルブメント(PI)を行い、これらの各方面の意見をもとに「中長期的視点における下水道整備・管理の在り方について」報告をとりまとめた。
  今後は、本報告を踏まえ、社会資本整備審議会都市計画・歴史的風土分科会都市計画部会の下に設置された下水道・流域管理小委員会等の場において、中長期的な視点に立った下水道政策のあり方等についてさらに議論を深めるとともに、報告に示された諸施策を今後の下水道行政に反映させていくこととしている。
■下水道政策研究委員会報告のポイント
  • 21世紀社会の重要な視点として、「人」、「水」、「地球」を掲げ、この視点から望ましい姿を実現するために、下水道が有すべき機能とその実現のための施策を整理。
  • 整理された各施策ごとの長期的な整備目標をまとめるとともに、それぞれについて中期的に重点化すべき分野、地域などの方向性を提示。
このうち、今後、特に重点的に検討すべき論点を整理。主な事項は以下の通り。

(1) 下水道の効率的な整備・管理の追求
  • 汚水処理経費の計画的な回収のため、適正な使用料設定を徹底。
  • 包括的民間委託やPFI手法の活用など、民間活力等の一層の活用へ向けた条件整備を進める。
  • 社会情勢の変化等に対応した合併処理浄化槽との役割分担の見直し、改築等にあわせた施設の再構築プログラムの策定など、時間軸を考えた下水道システムを構築。
(2) 流域管理の視点からの施策展開
  • 流域単位の協議会等の場を設置し総合的な雨水対策を検討。流域全体で公平かつ効率的な雨水対策を進めるための方策を検討。
  • 各戸貯留、浸透等の流出抑制を推進する一方、市町村界を越える雨水対策に対する都道府県の取り組みを強化。
  • 流域全体での効率性の高い水質保全対策へ向け、汚濁負荷排出枠取引制度、排出課徴金とそれを財源とする対策基金の創設と、これらの下水道分野でのモデル的実施について検討。
(3) 都市の水・緑環境の創出、循環型社会の形成への役割強化
  • 都市水緑マスタープランを策定し、この中で公園等との連携を図りつつ下水道の役割の強化、明確化を図る。
  • 雨水管の開渠化、既存の開渠の活用による水辺空間の整備、創出を推進。
  • 下水汚泥の効率的なリサイクル推進のため、国の基本方針、都道府県の総合計画策定など制度面の検討。
  • 汚泥消化ガスなどバイオマスエネルギーや下水熱等の活用のための制度面、技術面の検討。このなかで、ディスポーザー使用による効率的エネルギー回収の実験を検討。
(4) その他
  • 各施策の計画、実施等の各段階で国民の視点を重視し、各主体が国民の意思を施策に反映させるための取り組みを強化(PI、CS手法等の活用)。
  • 改築・更新、高度処理、合流式下水道の改善など、新たなニーズに対応するための施策について、本報告に基づき適切な費用負担を実現。
参考

表紙 (4KB)
委員会名簿・審議経過・目次 (38KB)
本文 (236KB)

 下水道が有すべき8つの機能を構成する各種施策(P8)(30KB)
 主要な中期的論点と各目標、指標 (P26)(22KB)
ページの先頭へリンク

問い合せ先:
 国土交通省都市・地域整備局
  下水道部下水道企画課
             TEL:03-5253-8111(代)
     課長補佐  岡本誠一郎(内34-132)

もどる TOPページへもどる