屋上庭園の管理
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屋上・壁面緑化を維持管理していくためのポイントについて、代表的なものをご紹介します。また、屋上・壁面緑化の更新にあたっての留意点などもご紹介します。

メンテナンス

定期的なメンテナンスをきちんと行いましょう。代表的なものでは、年3〜4回程の草刈りや、定期的な清掃・点検などです。
屋上緑化では月2、3回程の清掃・点検で緑を保つことは可能ですが、壁面緑化では灌水装置の不具合などのちょっとした要因ですぐに植物に影響が出るため、週1、2程度の点検が望ましいです。 またつる性の植物は夏場に向けて旺盛に生長します。誘引結束などの管理もきちんと行いましょう。
定期的なメンテナンスにより、雑草ばかりが目立つ緑化になることを防いだり、緑化している建物や周辺の施設の破損を未然に防ぐことが可能です。その結果、屋上・壁面緑化に関するトータルでの維持管理コストを抑えることができます。

更新が必要となる施設

国土交通省屋上庭園において、過去に更新を行った施設、または更新が必要となるであろう施設をご紹介します。

防水層

一般的なアスファルト防水は約17年で改修が必要となります。国土交通省でも既存の防水層の改修を行い、その後屋上庭園を施工しました。

国土交通省の防水改修の様子
既存防水+押えコンクリート+タイル上にアスファルト露出防水

舗装材・見切り材

国土交通省屋上庭園ではゴム製の舗装材と、枕木の見切り材(土留め・縁石)を使用しています。
ゴム製の舗装材は経年劣化により少し反り返っています。下地もぐらつきが見られ、歩行性が悪くなってきました。
枕木の見切り材は、端の部分に少し腐敗が見られるようになりました。腐敗処理を行っていても、完全に腐敗を防ぐことはできません。

枕木見切り材

ゴム製舗装材

灌水装置

灌水装置は最も不具合の事例が多いですが、不具合の原因究明が困難であるなど多くの問題を抱えた施設です。しかし屋上・壁面緑化では植物の生育に不可欠な施設なので、きちんと設置・管理・更新を行いましょう。
国土交通省屋上庭園での灌水装置は、結露により装置内に水が入り故障したため更新しました。下の写真のように地面から離れて設置していても結露することがあるようです。

灌水装置(タイマー・電池式)

ベンチ・ファーニチャー・その他

屋上緑化でベンチやファーニチャーなどの竣工後に設置したものがある場合は、これらの施設も更新が必要になる可能性があります。またウッドデッキなども、経年劣化で破損してしまうこともあります。
国土交通省屋上庭園では、2005年から背もたれ付ベンチの破損が進行し、2008年に交換しました。
ウッドデッキも2007年に破損したため、2008年に交換しました。

背もたれ付ベンチ

ウッドデッキ

建物の更新との関係

屋上・壁面緑化をしている、またはしようとしてる、建築物の更新を整理しましょう。
防水層の欄にあるとおり、一定時期がきたら防水層の改修工事を行わなければなりません。その際には、屋上にあるものは全て撤去することになります。屋上緑化も例外ではありません。現在の防水層の寿命、後何年したら改修工事を行うのかを確認しておきましょう。
壁面緑化においても、建物の耐震補強や、外壁の修繕などで撤去を要請される場合があります。そのような計画についても確認しておきましょう。

警報システム

植物の灌水についての警報システムを設置しましょう。
灌水装置の欄で触れたとおり、灌水には多くの問題点があります。それは灌水装置自体の問題ではなく、使う人の問題です。 灌水装置の不具合によって植物が枯れてしまった例で、主な原因は下表のとおりです。
ですが、仮に植物が枯れたとしても何が原因で枯れたのかを突き止めるのは大変難しいです。なので植物を枯らさないために、このような灌水装置の不具合を減らすために、警報システムが不可欠です。

灌水装置不具合の主な原因
原因 対処法 備考
タイマーの電池切れ 灌水装置の電池をすぐに交換する 灌水装置の不具合としては最も多い。緑化部の点検時についでに灌水装置も点検するようにする。
タイマーの設定不備 年間の灌水量計画がわかれば、それに沿って設定し直す 緑化管理の引継ぎ時に起こりやすいトラブル。利用者自身では対処しづらいので、緑化管理者にすぐ連絡できるようにしておくと良い。
水道の元栓 すぐに水道の元栓を開ける 他業者が、屋上・壁面の作業時に元栓を閉めて開けずに帰ることが多い。
建物の水需要 当面は時間をずらすか手巻き灌水を行い、その後調査会社に調べてもらい別系統の水栓を用意するなどの対処法をとる 昼食時などの時間的水需要逼迫により、水が出ないもしくは端部まで水が行かないことがある。

灌水装置警報システム
警報検出項目 備考
土壌水分 土壌の中にセンサーを埋めて、土壌中の水分を計測する。土壌水分が減った場合のみ灌水することも可能で節水にもつながる。
電磁弁開閉 水の逆流を防ぐ弁が開閉したか否かを計測する。水が流れていなくても電磁弁はタイマーによって開閉するため、水道の元栓を閉められる等場合は警報が作動しない。
水流量変化 どの程度水が流れたかを計測する。実際に流れた水の量を見るため灌水の有無が正確に判断できる。
観測 ウェブカメラ等を用いて観測する。これ単体では警報装置としては機能しないため、他のシステムと複合的に使用する必要がある。
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