概要
良好な水質を得られるMBR(膜分離活性汚泥法)について、工場での製作が可能なようにパッケージ化を図ることで、人口減少により施設が不要となった場合の他地区への転用や、コストの縮減、工期の短縮を図ろうとするものです。
導入検討の契機となる技術的な背景等
- 必要敷地面積の縮小による省スペース化(槽容積、最終沈殿池の省略)
- 安定した良好な処理水質の確保
- 高度処理が可能
- 維持管理の簡素化(繊細なMLSSの管理やバルキング対策が不要)
期待される効果
- ユニット化によるコスト縮減効果と工期の短縮効果
- 水量の増減への機動的な対応
- 必要用地の縮小によるフレキシブルな処理場位置の設定
懸念される事項
- 極小規模の条件下における処理性能の安定性
- 寒冷地における凍結
検証のポイント
- 建設コストの削減効果と運転管理、維持管理コストへの影響及び工期の短縮効果
- →従来工法とコスト及び工期を比較する
- 処理性能の確認
- →下記について測定する
- ◆流入水量
- ◆流入水質 (測定項目: 水温、pH、BOD、SS)
- ◆放流水質 (測定項目: 水温、pH、BOD、SS、大腸菌群数)
社会実験で導入しているモデル市町村
岩手県二戸市
岩手県二戸市