山 中町(やまなかまち)は東に鶴仙渓(かくせんけい)を有する大聖寺川(だいしょうじがわ)、西に医王寺(いおうじ)を有する水無山(みずなしやま)を控え、南北に開かれた形をしている。その中で当地区は中心市街地にあり、目抜き通りの主要地方道山中伊切(いきり)線が南北に走っている。しかし、道幅が狭く、自動車の交差が困難であるだけでなく、歩行者にとっても非常に危険であったため、拡幅の計画が持ち上がった。その過程で、地元協議会が参加して景観形成基準が策定され、これに基づいた街並み形成を行うための審査や誘導が行われた。 現在では、住民による建築物の建て替えが進み、温泉街らしさを目指した景観が形成されている。また歩道が出来たことにより、そぞろ歩きを楽しめるようになり、商店街では地元客と観光客のための様々な取組みを行い、賑わいの創出を図っている。