横浜地方気象台の前身である「神奈川県測候所」は横浜市の海岸通り付近にありましたが、大正12年(1923年)の関東大震災で庁舎が倒壊し、昭和2年(1927年)に旧米国海軍病院跡地である現在地に再建されました。昭和14年(1939年)には気象官署が国へ移管され「横浜測候所」と名称を変更し、昭和32年(1957年)に現名称になりました。現在稼動している気象台庁舎としては国内で三番目に古い施設です。築80年を経て、歴史的・文化的価値を活かす改修と増築を行い、最新の機能をもつ施設になりました。
既存庁舎は、横浜山手地区に特有なブラフ積みと呼ばれる石積み擁壁を含めて平成17年(2005年)に横浜市有形文化財に指定されました。
創建当時の名称 : 神奈川県測候所
所 在 地 : 神奈川県横浜市中区
構 造 ・ 規 模 : 鉄筋コンクリート造 地上3階、地下1階
原 設 計 者 : 神奈川県営繕管財課
竣 工 年 : 昭和2年(1927年)
保 存 方 法 : 建物と外構の一部を保存
そ の 他 : 増築部 鉄筋コンクリート造一部鉄骨造 地上2階地下2階
横浜市指定 有形文化財(平成17年度)