2 「NITAS(ナイタス)」の開発  ハード・ソフトが一体となった総合的な交通体系を構築するためには、交通体系の現状や整備効果を定量的に分析・評価できるシステムが必要である。このため、国土交通省では「総合交通分析システム(NITAS)」を開発し、政策の立案・評価を迅速かつ経済的に行うとともに、利用者の立場に立った交通体系を効率的に実現するため、一層の機能充実を図っている。  NITASは、全国の任意のゾーン間(市区町村・1kmメッシュ・10kmメッシュ等)の最短時間、最小費用・距離等を交通手段(自動車、鉄道、航空、船舶及びそれらの組合せ)ごとに検索することで、当該経路・所要時間・費用が分かるものである。さらに、各ゾーンに組み込まれている国勢調査・工業統計・商業統計等の統計データの活用による多角的な分析・評価や、今後整備が予定されている将来ネットワークをシステムに組み込むことによる、時間短縮等の交通基盤整備効果の分析も可能なシステムである。 図表II-5-2-2 NITAS