第II部 国土交通行政の動向 

(4)交通結節点の整備

 鉄道駅やバスターミナル等の交通結節点は、様々な交通施設が集中し、大勢の人が集まるため、都市再生の核として高い利便性と可能性を有する。このため、交通結節点改善事業や都市再生交通拠点整備事業等を活用し、交通機関相互の乗換利便性の向上や鉄道・幹線道路により分断された市街地の一体化等により、都市交通の円滑化を図るとともに、拠点としての整備を図っている。また、鉄道利用者の利便性や安全性の向上を図るため、鉄道駅総合改善事業により、都市整備と一体的にホームやコンコースの新設等駅機能の改善を行っている。平成18年度においては、交通結節点改善事業は渋谷駅地区(東京都)等約180箇所、都市再生交通拠点整備事業は大塚駅地区(東京都)等約38箇所、鉄道駅総合改善事業は三日市町駅(大阪府)等7箇所で実施している。
 また、道路・都市事業と鉄道事業を同時採択し、鉄道駅及び駅周辺の効率的な整備を図る駅・まち一体改善事業を、東長崎駅(東京都)等3箇所で実施している。
 
図表II-3-2-1 駅・まち一体改善事業の事例(東長崎駅(東京都))

東京都東長崎駅では、駅・まち一体改善事業によりきょうじょう駅舎の改築を行っている。南北自由通路・エレベーター・エスカレーターを設置し、バリアフリー化を図っている。

 さらに、地方公共団体や鉄道事業者等で構成する協議会が策定した、施設ごとではなく全体として最適な計画に基づく事業に対し助成し、効率的な事業実施を図る駅まち協働事業を三宮駅前南地区(神戸市)で実施しており、阪神三宮駅の駅施設利用円滑化事業と併せ一体的整備を図っている。

 

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