第II部 国土交通行政の動向 

(6)各分野における多国間の取組み

1)道路分野での取組み
 世界道路協会(PIARC/WRA)に設置されている技術委員会に委員を派遣するとともに、アジアオーストラレイシア道路技術協会(REAAA)の活動にも参加するなど、国際活動を推進している。

2)港湾分野での取組み
 2006年(平成18年)11月に第7回北東アジア港湾局長会議を開催し、日韓中三国による共同研究(クルーズ、フリー・トレード・ゾーン(FTZ(注))、設計法関連)の最終成果が報告された。現在、次期共同研究(緊密な港湾協力の促進、浚渫(しゅんせつ)土砂の有効利用、沿岸災害軽減策)が進められている。

3)海上保安の分野での取組み
 アジア及び北太平洋地域の各国海上保安機関等との間で長官級会合等を開催し、密航・密輸等の従来型の海上犯罪の取締りに加え、海上テロ対策等の海上セキュリティの確保について、多国間の連携・協力を推進している。また、海図等の改善を行うIHOの機構改革に積極的に貢献している。

4)測量・地図分野の取組み
 我が国は、地球地図データ第1版を2007年(平成19年)末までに整備するため、各国のデータ整備支援、西アフリカでの地球地図セミナー開催等の普及活動を進めている。また、国連アジア太平洋地域地図会議の推進母体であるアジア太平洋GIS(地理情報システム)基盤常置委員会の副会長を務めており、同委員会と連携し関係各国と協働で地殻監視を推進している。


(注)自由貿易地域又は指定保税地域と呼ばれる地域

 

テキスト形式のファイルはこちら

前の項目に戻る     次の項目に進む