第2節 「社会で活動する」 

コラム 第三次救急医療機関へのアクセス

 第三次救急医療機関とは、初期・第二次救急医療機関では対応できない重篤な救急患者に対し、高度な医療を総合的に提供する医療機関である。また、カーラーの救命曲線とは、大量出血など重大な傷病の経過時間と死亡率の関係を見たものである。救急患者の生存率は救命行為を行うまでの経過時間に大きく左右され、第三次救急医療機関へのアクセス時間が重要であることがわかる。国土交通省「総合交通分析システム(NITAS)」をもとに、市区町村から第三次救急医療機関へのアクセス時間を推計したところ、30分圏や60分圏に入らない地域が存在しているのがわかる。
 
カーラーの救命曲線
 
第三次救急医療機関へのアクセス圏

 

テキスト形式のファイルはこちら

前の項目に戻る     次の項目に進む