第5節 北海道総合開発の推進

■2 特色ある地域・文化の振興

(1)北方領土隣接地域の振興
 領土問題が未解決であることから望ましい地域社会の発展が阻害されている北方領土隣接地域について、地域の振興や住民生活の安定を図るために必要な施策を総合的に推進している。具体的には、第7期北方領土隣接地域振興計画(平成25〜29年度)に基づき、農水産業の振興、交通体系の整備、国土の保全等を図る公共事業の実施や北方領土隣接地域振興等事業推進費補助金によるソフト施策支援など、隣接地域の魅力ある地域社会の形成に向けた、ハード施策とそれを活用するためのソフト施策を一体にした取組みを推進している。

(2)アイヌ文化の振興等
 「アイヌ文化の振興並びにアイヌの伝統等に関する知識の普及及び啓発に関する法律」に基づき、アイヌの人々の誇りの源泉であるアイヌの伝統や文化に関する知識の普及啓発を図っている。
 その一環として、アイヌ語のあいさつ「イランカラプテ」(「こんにちは」の意)を北海道のおもてなしのキーワードとして多くの国民・道民に認知されることを通じて、アイヌ文化への更なる興味・関心を抱いてもらうことを目的としたキャンペーンを展開している。
 
「ツーリズムEXPOジャパン」(東京ビッグサイト)でのPR
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 また、「アイヌ文化の復興等を促進するための「民族共生の象徴となる空間」の整備及び管理運営に関する基本方針について」(平成26年6月13日閣議決定)等に基づき、「民族共生の象徴となる空間」におけるアイヌの伝統等に係る体験交流等活動プログラムの検討を行うなど、具体化に向けた取組みを進めている。


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