第2節 社会資本の老朽化対策等

コラム 「インフラメンテナンス国民会議」〜インフラメンテナンスに社会全体で取組むためのプラットフォーム〜

 インフラの維持管理・更新には社会全体で取り組む必要があることから、産学官民が一体となって技術や知恵を総動員してメンテナンスに取り組むプラットフォームとして、「インフラメンテナンス国民会議」が平成28年11月28日に設立されました。
 この国民会議は、以下の目的を掲げており、建設分野に限らず、情報通信技術、ビッグデータ解析、材料、加工技術などの様々な業種の企業や、地方公共団体、NPO等が会員として参画しています。
 1)革新的技術の発掘と社会実装
 2)企業等の連携の促進
 3)地方自治体への支援
 4)インフラメンテナンスの理念の普及
 5)インフラメンテナンスへの市民参画の推進
 国民会議には数多くの産学官民の主体が参画することから、施設管理者と様々な企業・団体がオープンイノベーションの手法を用いて、施設管理者の課題を解決するため、会員の具体的な関心事項や課題ごとに会員が自由に参画し、交流・情報交換しながら議論を深める公認フォーラムを設置することとしています。
 国民会議の設立以降、革新的技術、自治体支援、技術者育成、市民参画、近畿本部の5フォーラムが設置されており、その具体的な取組として、IT、航空測量技術等の最新技術を河川管理への実装化を図る「革新的河川管理プロジェクト」や、近畿・中部で主に地方自治体の課題解決を目的とした異業種間の交流を図る「地方版フォーラム(試行)」等を実施してきたところです。
 このような新技術実装の促進や自治体の課題解決等、今後着実かつ効率的にインフラメンテナンスを進める上で必要なテーマに対し、産学官民が一丸となって取り組むことで、更なるメンテナンス産業の育成・活性化を取り組んでまいります。
 
インフラメンテナンス国民会議


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