第3節 良好な景観形成等美しい国づくり

コラム 羽田から都心へ、船で移動、東京の水辺の魅力を満喫(舟運社会実験)

 東京の水辺は、屋形船・船宿といった江戸情緒、約90年前に架けられた歴史的な橋梁群、新しい東京の水辺の風景といった様々な魅力に満ちています。
 東京都心と天王洲、羽田空港等を結ぶ舟運社会実験は、東京都心と臨海部を結び、観光とおもてなしを乗せた水上移動手段として、新たな定期航路化の可能性を検証する目的で、平成27年秋から28年秋まで全4回にわたり実施してきました。
 28年10月〜12月の第4次実験では、最長で秋葉原から横浜まで結ぶ距離の長い「幹線系」コース、都心河川等を比較的近距離移動する「枝線系」を設定しました。同時に、より実運航に近い形として予約不要で乗船できる当日乗りの便も試行しました。第3次実験から始まった「地域の応援団」は、実験の盛り上がりとともに増え続け、20以上の店舗等がクーポン参加するなど、地域の応援団の活動も全面展開しました。実験終了時点には31団体が実験主体を構成するまでになり、全4回の実験で延べ約80日間・275便に約5千人の方々に乗船していただきました。
 この実験を通じて、東京の水辺の魅力を発信して街をもっと元気にしたいという人々の熱い思いが集まり、民間と地域が自律的に定期運航していくことが期待されています。
 
舟運社会実験


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