第5節 危機管理・安全保障対策

コラム 覚醒剤の年間押収量が過去最大の約1,314kgを記録

 海上保安庁では大量の覚醒剤を密輸する事犯を相次いで摘発しており、平成28年における年間押収量は約1,314kg(末端密売価格約919億円相当、使用回数約4,380万回相当)となりました。これは、過去最大であった平成11年の約785kgを大幅に上回っています。
 一件当たりの押収量としても、平成28年5月に沖縄県那覇市で摘発したマレーシア籍ヨット船長等(台湾人)による大量覚醒剤密輸入事件において、覚醒剤約597kgを押収しており、平成11年10月に鹿児島県南さつま市(旧笠沙町)で押収した過去最大の押収量約564kgを上回る形となっています。
 海上からの覚醒剤の密輸に対して、海上保安庁では小型船舶を利用した洋上瀬取り(洋上における積荷の受け渡し)、海上コンテナ貨物への隠匿等、一度に大量の覚醒剤を密輸する事犯を相次いで摘発しているほか、クルーズ船に乗船した訪日外国人旅行者による国内持込みによる密輸事犯も摘発しました。
 
押収した覚醒剤等
押収した覚醒剤等

 
密輸に関与した船舶
密輸に関与した船舶


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