■2 国土交通省の動き
(1)国土交通省生産性革命プロジェクト
我が国の潜在的な成長力を高めるとともに、新たな需要を掘り起こしていくため、働き手の減少を上回る生産性の向上等が求められている。また、産業の中長期的な担い手の確保・育成等に向けて、働き方改革を進めることも重要であり、この点からも生産性の向上が求められている。
国土交通省は、社会資本整備をはじめとする「現場」を全国にわたって擁しており、また、運輸業・建設業をはじめ経済活動のベースを支える幅広い「産業」分野を担当していることから、我が国の生産性向上などに向けて果たすべき役割は非常に大きい。
こうしたことから、国土交通省では2016年3月に設置した「国土交通省生産性革命本部」(本部長:石井国土交通大臣)のもと、省を挙げて生産性向上などに向けた取組みを進めることとし、
1)道路や都市、港湾、空港などの「社会のベース」における生産性向上
2)観光業などの「産業別」の生産性向上
3)自動運転や気象ビジネスなどの「未来型」の投資・新技術による生産性向上
の3つの観点から、これまでに20の先進的なプロジェクト(生産性革命プロジェクト)を選定・推進している(図表1-4-2)。