■2 楽しみの活用に関する取組み
(人のつながりを生む場の創出とそれらを社会貢献活動に活かす取組み)
■エリアマネジメントの推進
社会貢献活動に参加することにより、生きがいを感じ、人生の楽しみと捉える人が多く存在しており、このような意欲を、さらに、まちづくり等に活用することが求められている。そのような中、その活動の一つとして「エリアマネジメント」があり、これは特定のエリアにおいて、民間が主体となって、まちづくりや地域経営(マネジメント)を積極的に行おうという取組みとなっている。
国土交通省では、エリアマネジメントの推進への取組みとして、都市再生特別措置法を改正し、まちづくりを担う法人として活動団体の指定による公的位置づけの付与等の支援をしている。都市再生推進法人の第1号である札幌大通まちづくり(株)は、札幌市の大通地区にある6つの商店街、商業施設等により構成されている。この会社は、まちを「つかってほしい」という思いのもと、「つながり」を重要と考え、歩行者天国の活用、オープンカフェ、市民参加のイベント、美化活動等を実施しており、主催者側のネットワーク化を図るとともに、多数の若者が参加者として集い、楽しめる場所を創出している(図表3-2-7)。