第5節 北海道総合開発の推進

■2 特色ある地域・文化の振興

(1)北方領土隣接地域の振興
 領土問題が未解決であることから望ましい地域社会の発展が阻害されている北方領土隣接地域を対象に、「北方領土問題等の解決の促進を図るための特別措置に関する法律」に基づく第7期北方領土隣接地域振興計画(平成25〜29年度)の下、必要な施策を総合的に推進している。
 具体的には、農水産業の振興、交通体系の整備等を図る公共事業の実施や北方領土隣接地域振興等事業推進費補助金によるソフト施策支援など、隣接地域の魅力ある地域社会の形成に向けたハード・ソフト一体の取組み、隣接地域への訪問客拡大に向けた取組みを推進している。

(2)アイヌ文化の振興等
 「アイヌ文化の復興等を促進するための民族共生象徴空間の整備及び管理運営に関する基本方針について」(平成26年6月13日閣議決定、29年6月27日一部変更)等に基づき、民族共生象徴空間については、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会に先立ち、32年4月24日に一般公開することから、100万人の来場者実現に向けて、国立民族共生公園及び慰霊施設を整備するとともに開業準備を進めていく。
 
図表II-4-5-2 民族共生象徴空間中核地区のイメージ
図表II-4-5-2 民族共生象徴空間中核地区のイメージ

 また、「アイヌ文化の振興並びにアイヌの伝統等に関する知識の普及及び啓発に関する法律」に基づき、民学官が連携して展開する「イランカラプテ」(アイヌ語のあいさつ「こんにちは」の意)キャンペーン事業として、音楽祭の開催やアイヌ語によるバスの車内案内の実施等、普及啓発に取り組んでいる。


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