第4節 建設機械・機械設備に関する技術開発等

コラム 無人化施工技術の発展による施工現場の安全性向上(砂防分野におけるi-Construction)

 土砂災害の現場では、人が立ち入ることが危険な現場が多くあります。そこで、災害発生直後の緊急工事等において二次災害を防止するために、遠隔操作が可能な無人化施工技術が開発され発展しました。これはi-Constructionの目指すべきものの一つである「安全性の向上」に特に寄与するものであるため、砂防事業として推進しています。その成果の一つに、平成28年(2016年)熊本地震で発生した阿蘇大橋地区の大規模斜面崩壊における対策が挙げられます。斜面上部に残る多量の不安定土砂の崩落による二次災害を防ぐため、高度な無人化施工技術を使用することで、施工現場の安全性が格段に向上しました。ここでいう高度とは、1km離れた操作室より、同一地域で同時に最大14台の重機を混線することなく操作可能としたことです。今回使用された無人化施工技術は、土木学会賞「技術賞」等を受賞するなど、高く評価されています。
 
コラム 無人化施工技術の発展による施工現場の安全性向上(砂防分野におけるi-Construction)


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