コラム 国内初の瀬取りによる金地金密輸入事件等を摘発  海上保安庁では、平成29年5月に関係機関と合同で、瀬取り(洋上における積荷の受け渡し)による金地金密輸入事件を摘発しました。  この事件では、来日中国人及び日本人が、小型船舶を利用して、東シナ海海上において国籍不詳の船舶から金地金約206kgを瀬取りし、佐賀県唐津市の漁港に密輸入しようとしました。これは、「国内初」の瀬取りによる金地金密輸入事件であり、一件当たりの押収量は「過去最大」となりました。  また、同年10月には中国人乗組員及び香港人乗客等によるクルーズ船を利用し、金地金約27kgを沖縄県那覇市の港に密輸入した事件も摘発しています。  これらの摘発により、平成29年における金地金の年間押収量は過去最大となる約233kgとなりました。  このほか海上保安庁では、海上からの覚醒剤等の密輸に対して取締りを徹底し、小型船舶を利用した瀬取り、海上コンテナ貨物への隠匿による密輸入事犯を摘発しています。 摘発時の状況 押収した金地金(約206kg)