コラム 米国の高速道路橋の崩壊  2007年(平成19年)8月1日午後6時頃(日本時間2日午前8時頃)、米国ミネソタ州のミネアポリスで、ミシシッピ川に架かるインターステートハイウェイ(I-35W)の橋梁(1967年(昭和42年)供用)が突然崩壊しました。ラッシュ時に崩壊が発生したため20〜30台の車が巻き込まれ、これまでに13人の死亡が確認されました。  事故原因については、2008年(平成20年)1月に米運輸安全委員会(NTSB)が、「主要鋼材を連結するガセットプレートの設計ミスによる強度不足があった」と発表し、崩壊の引き金となった直接の原因について引き続き調査しています。  日本でも同様の橋梁崩壊事故が発生する可能性はゼロではなく、高齢化した道路橋の急速な増加への備えが急務となっています。重大な事故や損傷の発生を防ぐため、橋梁の状態を適宜適切に評価し、適切な補強を行う予防保全システムの構築が必要です。 崩壊後の橋梁