清算事業団は、昭和62年度から平成7年度までの9年間で合計11.3兆円の収入を上げた(注)。
しかし、一方で、鉄道共済年金の特別負担を含めた利払い等の支払の合計は9年間で13.3兆円にのぼり、その結果、8年度首における清算事業団の長期債務等の残高は、国鉄改革当時の25.5兆円から2.1兆円増加し、27.6兆円となっている。
また、清算事業団の債務の償還等に充てられる資産のうち、
AJR株式については、5年度にJR東日本株式を売却した結果、669万株(額面で、3,345億円)、
B鉄道整備基金(旧保有機構から債務を承継)に対する債権については、元本約1.9兆円
(注) 昭和62年度から平成2年度までの営団出資持分の譲渡を含む。