(イ)我が国の海上貿易量の動向


 (輸出入ともに増加)
 7年の我が国の海上貿易量(トンベース)は輸出入合計で、3.1%増(6年は4.1%増)の8億5,422万トンとなり、増加を続けた。
 輸出は、2.1%増(6年は4.8%増)の9,738万トンと5年連続の増加となったが、伸び率は鈍化した。これを品目別にみると、鉄鋼、セメント、乗用車が、それぞれ4.1%減、6.4%減、11.0%減となったが、電気製品、機械類は、それぞれ13.8%増、2.0%増となった。
 輸入については、7年は3.2%増(6年は、4.0%増)の7億5,684万トンと3年連続で増加を続けた。輸入貨物を品目別でみると、石炭(7.7%増)、鉄鉱石(3.7%増)に加え、製造業の海外拠点への移動に伴う日系海外進出企業からの逆輸入の製品や半製品を含む機械機器(32.4%増)が急増したことが注目される。これらが増加したことにより、乾貨物計では5.7%増(6年は2.7%増)と増加を続けた。また、液体貨物計は、シェアの大きな原油が減少(1.2%減)に転じたことなどにより、0.1%増(6年は5.7%増)と伸び率は低下した〔2−1−22表〕。