(1)通勤・通学混雑の緩和


 大都市の鉄道については、事業者によりラッシュ時の輸送力の増強が進められた結果、混雑緩和傾向にあるものの、東京圏における主要区間のラッシュ時の混雑率の平均は、依然として200%近くであり、250%を越える区間も存在している〔2−1−37図〕。こうした状況を踏まえ、・長期的にはラッシュ時の主要区間の平均混雑率を全体として150%程度まで緩和し、特に混雑率の高い東京圏では、当面、180%程度まで緩和することをめざしている。このため、都市鉄道の整備と時差通勤やフレックスタイム制等によるオフピーク通勤の推進とを「車の両輪」として位置付け、取り組んでいるところである。