(ウ)神戸港の復旧・復興状況


 阪神・淡路大震災により壊滅的な被害を受けた神戸港では、関係者の努力により精力的に復旧を行っている〔2−1−40表〕

 

 また、第一線防波堤、新交通システム(ポートアイランド線、六甲アイランド線)については全て復旧が完了している。臨港道路(ハーバーハイウェイ)についても六甲大橋〜摩耶埠頭間及び神戸大橋の復旧が完了しており、8年8月24日にハーバーハイウェイ全線の復旧が完了している。
 さらに、阪神・淡路復興委員会の提言に基づき建設を進めてきた仮設桟橋埠頭(外貿コンテナ船用2バース、海上フィーダー船用2バース)は8年2月1日に全て完成している。  また、8年4月15日には、大型コンテナ船に対応する我が国初の水深15mの国際海上コンテナターミナル2バースの供用を開始したところである〔2−1−41図〕

 

 これに伴い、神戸港発着の定期航路は10月21日現在、201航路中172航路(新規21航路含む)が再開されており、また、総入港隻数は平成8年7月で震災前の6年7月に比べて約98%、外航船入港隻数は同じく約88%となっている。
 貨物量については8年7月で震災前の6年7月に比べて約81%、外貿コンテナ貨物量については同じく約76%にまで回復してきている。
 また、8年8月24日にハーバーハイウェイ全線の復旧が完了、9月30日には阪神高速道路神戸線が全線開通するなど神戸港のアクセス道路の復旧が完了しており、今後、岸壁の復旧工事の進捗に伴い、さらに貨物量の回復が見込まれると考えられる。
 今後の復旧・復興のスケジュールとしては、8年度末をめどに全ての港湾機能の回復を図ることとしており、また、引き続き大水深の国際海上コンテナターミナル、耐震強化岸壁、防災拠点、港島トンネルの整備を図ることとしている。