(イ)技術協力


 開発調査(協力対象国と共同して開発計画のマスタープラン策定や可能性調査等を行うもので、調査の過程を通じて計画策定に係る技術を移転することも目的としている)については、7年度はグァテマラ首都圏交通網整備計画、ヴィエトナム全国沿岸海上運輸整備開発計画、パナマ・バルボア港開発計画調査等、12件がスタートした。
 また、鉄道、港湾、航空等の分野の専門家合計262名をインドネシア、中国等をはじめとして、全体で39カ国及び国際機関に派遣した。
 研修分野では、自動車行政制度、総合観光セミナー、造船経営管理セミナーなどの研修で、79の国・地域から409名の研修員を受け入れた。また、ロシアからも航空、港湾分野において研修生を受け入れている。
 プロジェクト方式技術協力(専門家派遣、研修員受け入れ、機材等供与を一つのプロジェクトに統合し総合的に実施するもの)については運輸分野では、7年度に新たにブラジルの都市交通人材養成センターについての協力を開始し、実施中の案件の合計は9件となっている。
 リハビリテーション協力(再活性化協力)とは、途上国でメンテナンス不良等から所期の目的を達成していない施設、設備等を修理・補修し再活性化するもので、運輸分野においては、6年度よりメキシコでメキシコシティー・トローリーバス再活性化協力を実施している。