(1)カーフェリーの安全対策


 我が国は従来から、海上安全確保及び海洋環境保護については、関係諸国や国際機関との国際協調のもとで積極的にその対策を推進してきている。6年9月にバルト海で発生したカーフェリー「エストニア」号の事故を契機に、IMO(国際海事機関)ではカーフェリーの安全性に関する全面見直しが行われた。これに対し我が国からも復原性に関する専門家を派遣する等、積極的な貢献を行ってきたところであり、カーフェリーの復原性、水密性、救命設備等を改善する「1974年の海上における人命の安全のための国際案約」の改正が、7年11月に採択された