4 利用者ニーズに対応した乗車券の導入


 キャッシュレス時代の利用者ニーズに対応し、また、より一層の利便性向上を図るため、次のような多様な乗車券の導入が進められている。
 プリペイドカードについては、各事業者において順調に導入が進んでいるが、乗車券を購入せずにそのまま改札を通過できるストアードフェアカードについても、3年のJR東日本をはじめとして一部の事業者において導入が進んでいる。さらに複数の事業者間で共通に利用できるストアードフェアカードの導入も8年4月の京阪神圏の5社間をはじめとして進められており、8年4月の営団及び東京都営地下鉄のストアードフェアカードの導入の際にも、カードの共通化が図られた。
 また、ラッシュ時に集中する旅客の分散、閑散時の鉄道利用の促進を図るため、大手民鉄14社及び営団は、7年9月1日に実施された運賃改定の際に、平日のオフピーク時(10:00〜16:00)に利用可能で従来の回数乗車券よりも割引率の大きな時差回数乗車券及び土曜・日曜・休日等に終日利用可能で更に割引率の大きな土・休日割引回数乗車券を導入した。