1 我が国造船業の現状


 我が国造船業の平成7年度の新造船受注量は、厳しい為替相場の変化の下にありながらも、アジアの海運市況の活発化等により昨年に引き続き1,000万総トンの大台を越え、393隻、1,022万総トン(総トン数ベース(以下同じ)で対前年度比8.5%減)となった〔2−7−7図〕

 

 また、7年度の竣工量は301隻、906万総トン(対前年度比9.0%増)であり、その結果7年度末の手持工事量は407隻、1,395万総トン(対前年同期比9.1%増)と増加し、約1年半以上の工事量を確保している。
 しかし、世界的な供給過剰感や韓国造船業の大幅な設備拡張に伴う受注活動等を背景として船価水準が低迷しており、今後の経営について懸念される状況にある〔2−7−8図〕