(2) 国際協調の推進


 国際的な単一市場を分けあう世界の造船業の調和ある発展を図るためには、国際協調の推進が不可欠である。我が国は、造船分野のリーディング・カントリーとして、OECD造船部会等の場を活用し、造船国間での造船市場動向に関する共通認識の醸成とそれに対応した政策展開の重要性を訴え、世界の新造船需給の安定化及び造船市場における公正な競争条件の確立が図られるよう努めている。なお、8年6月には、「商業的造船業における正常な競争条件に関する協定」の国内実施法として「外国船舶製造事業者による船舶の不当廉価建造契約の防止に関する法律」が公布された。