我が国舶用工業は、円高の長期的な進行及び船価水準の下落に伴う舶用機器の価格の低下により近年急速に収益性が悪化しており、また、欧州舶用工業による極東市場の開拓の推進、アジアの舶用工業の成長等により海外との競争が激化している。従って、これまで我が国造船業を支えてきた舶用工業の産業基盤は脆弱化しつつあり、その再構築を図るとともに、国際競争力を強化することが緊急の課題となっている。
このため、運輸省では、前述の海運造船合理化審議会意見書を踏まえつつ、舶用工業を我が国経済社会、地域社会に貢献するオリジナリティーのある産業とするため、以下のような取り組みを行っている。