2 自動車による二酸化炭素の排出の増加とその背景


(1) 自動車の輸送量の増加

 自動車によるCO2排出の増加の1つの側面は、モータリゼーションの進展に伴う自動車による旅客・貨物の輸送量の増加である。
 我が国の旅客輸送量を人キロベースでみてみると、自動車の輸送量が絶対量も大きく、かつ堅調な伸びを示している〔1−2−10図〕。また、貨物輸送量をトンキロベースでみてみると、内航海運、鉄道の伸びが横ばいで推移しているのに対し、自動車は堅調な伸びを示しており、物流における自動車の占める比重が一層高まってきている〔1−2−11図〕。また、自動車の走行キロについても、旅客、貨物ともに増加傾向にある〔1−2−12図〕。

(2) 自動車からの排出の増加の背景


(注)レクリエーショーナル・ビークル(Recreational Vehicle)の略で、ステーションワゴン、ワンボックスワゴン、オフロード4WD及びセミキャブワゴンを総称していう。


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