1 収支の概況


  38年度における国鉄の営業収支は, 〔I−(I)−41表〕に示すとおり,収入5687億円、経費5144億円で,営業利益は543億円となつた。このほかに、営業外収支で収入44億円,経費13億円があつたので営業外利益は31億円となり,結局38年度の事業純益は574億円となつた。

(1)収入

  営業収入は,旅客収入(郵便物収入および小荷物収入を含む。)が消費生活の向上に支えられて依然順調な伸びを示して3384億円となり,前年度より298億円(10%)の増加を示したが,貨物収入は前年度からの景気調整策の影響を受けて2115億円となり,前年度より94億円(5%)の増加にとどまり・その他の収入188億円を加え,営業収入は5687億円となつた。また・営業外収入の主なものは,固定資産売却収入33億円,固定資産交換受額9億円等で,総額44億円となり,前年度より3億円(7%)増加した。

(2)経費

  38年度の経費総額は,営業経費5144億円,営業外経費13億円,合計5157億円で,前年度より営業経費は368億円(8%)増加し,営業外経費は47億円(78%)減少したので,差引き322億円(7%)増加した。営業経費のうち,直接費は4082億円で前年度より308億円(8%),間接費は1061億円で前年度より60億円(6%)増加した。

(3)損益

  38年度の営業利益は543億円で,前年度より27億円(5%)の増加であつたが,営業外損益で30億円の利益を生じたため,事業利益は574億円となり,前年度より77億円(15%)増加した。


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