2 民営鉄道の輸送力増強


  東京,大阪,名古屋における主要線区のラッシュ時1時間の輸送力は39年度に対し,7%の増加をみた一方,輸送需要は対前年度比5%と増加し,混雑度は2.05倍から2.01傍と改善された。
  最近の都市鉄道への投資実績は 〔I−(I)−22表〕のとおりであるが,全体では40年度は464億円で39年度を75億円上廻つている。公営は11%増,営団は工事量の減少により,それぞれ対前年度比3.8%減であり,大手14私鉄は,経営内容の悪化により資金調整力が低下し,十分な資金が確保できず,このため544億円の計画額に対し464億円と85.3%の達成率にとどまつた。

  なお,40年度中に竣工したおもな工事としては,まず新線建設では大阪市の3号線,西梅田〜大国町4.7キロおよび名古屋市の2号線,市役所〜栄町間1.3キロの地下鉄の開通をあげることができる。
  また,車両増備についても,大手14私鉄全体で451両を新造し輸送力の増強に努めた。


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