4 労務状況


  わが国造船業は,急速に発展した日本経済の影響で他産業と同様に労働者不定に悩んでおり,殊に造船業の特性である危険性等の職場環境の悪さも加つて,他の業種以上に深刻な労働者不足を来たしているのが現状である。特に中小造船業にあつては,この傾向が強い。このような事情のために省力化のための設備投資が進められており,労働力不足を補うように努力している現状である。
  造船業の従業員について42年9月を前年同月と比較すれば常用では約5,600人(4.2%)の増加(大手では約4,900人(4.4%)の増加,中小では約700人((3%)の増加)となつている。 〔II−(IV)−8表〕また臨時雇用者は大手は約800人(14.8%)の増加,中小は逆に約200人(12%)の減少を示している。

  このように臨時雇用者の増加率が大きいのは,労働力の多くをますます社外労働力に依存するようになつている現われであり,労働力の絶対的不足に基因するものである。
  つぎに造船業における平均月収についてみると,ここでも労働力のひつ迫状況を反映して 〔II−(IV)−8表〕のとおり常用者においては,大手造船所よりも最近は中小造船所の方が上昇率が大きくなつてきている。


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