第3節 新線建設


  在来線規格の国鉄新線の建設は専ら日本鉄道建設公団により行われている。現在建設中のものは,地方開発線及び地方幹線37線,主要幹線及び大都市交通線10線並びに青函トンネルである。49年度には,地方開発線・地方幹線に418億円,主要幹線・大都市交通線に337億円,青函トンネルに211億円を投資して新線建設の推進を図った。
  50年度に新たに完成した新線は京葉線(千葉中央港・都川),久慈線(久慈・普代),三江線(浜原・口羽)である。
  次に,本州四国連絡鉄道については,48年9月に本四淡路線(神戸・鳴門(新幹線規格複線))及び本四備讃線(児島・坂出(在来線規格,但し新幹線併設可とする。))の工事の基本計画を定め,48年度に2ルートの一部本工事に着手する予定であったが,総需要抑制の観点から着工を延期してきた。
  しかしながら,その後の経済情勢の変化により,50年8月,本四架橋の着工問題に関する関係閣僚会議が開催され,その結果本四連絡橋の建設に着手する旨の基本方針が決定されたので,本州四国連絡橋公団において諸般の準備を進めたうえ,順次工事に着手することとなっている。

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