第3節 航空機騒音対策


  近年の航空輸送の増大に伴うジェット機の運航回数の増加は,交通利便の増大をもたらす反面,空港周辺に航空機の騒音問題をひき起こしている。
  特に大阪国際空港においては,夜間の運航差止め及び損害賠償を請求する訴訟と空港撤去等を求める公害等調整委員会に対する調停申請が相次いで提起されており,航空機騒音問題は大きな社会問題となっている。
  訴訟については,昭和49年2月に大阪地方裁判所において原告側の請求を一部認容する判決がなされたが,原告側,国側ともこの判決を不服として控訴し,大阪高等裁判所で係争中であるほか,さらに,49年12月には3,694名の原告団からなる第4次訴訟が堤起されている。


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