第9章 昭和62年度の運輸経済の概況

 この章のポイント
 ○ 国内旅客(人キロ)は,7〜9月期以降の急速な景気上昇もあり,乗用車及び航空が好調に推移して,対前年度比6.2%増と54年度の同4.0%増以来8年ぶりの高い伸び率となった。
 ○ 国内貨物輸送(トンキロ)は,個人消費が堅調に推移し,住宅建設が高い伸びを示す等内需主導型の経済成長に伴い,同2.6%増と増加し,最近の横ばい状態から上昇傾向になった。そのなかで分担率においては自動車が初めて5割を超えた。
 ○ 62年の出国日本人数は対前年比23,8%増の683万人と6年連続の史上最高を記録し,入国外客数も同4.5%増の216万人となった。
 ○ 我が国をめぐる国際貨物(トン)の海運は,輸出が対前年比6.0%減,輸入が同4.5%増となり,航空は,輸出が対前年度比16.9%増,輸入が同35.6%増となった。
 ○ 最近の輸送動向(63年4月〜7月の実績)は,62年度に引き続き国内旅客国内貨物とも堅調なすべり出しをみせている。


はじめに

第1節 輸送動向

第2節 施設整備

第3節 事業経営