1 グローバルな競争力ある自立的安定経済の実現
・農水産物の供給力を強化するとともに、食品の安全確保を図り、食にかかわる産業の
高付加価値化・競争力強化を進め、食の供給基地としての役割を一層高めていきます。
・国際競争力の高い魅力ある観光地づくりや、地域経済を先導する観光産業の振興を
進め、国内外特に東アジアとの観光交流の拡大を図ります。
・地理的優位性を活かした産業立地の促進、強みを活かした産業の育成、産業育成に
向けての条件整備を進め、東アジアの成長と活力を取り込んでいきます。
2 地球環境時代を先導し自然と共生する持続可能な地域社会の形成
・良好な自然環境の保全、豊かな自然環境と相まった個性的な景観の継承など自然共生
社会の形成を進めます。また、環境への負荷を低減する3R(※)の推進など自然環境
型社会の形成を図るとともに、生活の豊かさとCO2排出抑制を同時に達成する低炭素
社会の形成に先進的に取り組みます。
※3R(リデュース、リユース、リサイクル)
3 魅力と活力ある北国の地域づくり・まちづくり
・北海道全体を牽引する札幌の高次な都市機能の強化や、拠点都市の都市機能の高度化
を進めるとともに、人口低密度地域における活力ある地域社会モデル構築への取組を
進めます。また、圏域内外の多様な主体による交流・連携強化を行います。
4 内外の交流を支えるネットワークとモビリティの向上
・道内外の拠点を結び経済活動を支える、国内外に開かれた広域交通ネットワークの
構築を進めます。また、人口密度の低さなど地域の実情に即したモビリティの確保や
情報通信体系の充実、冬期交通の信頼性向上を進めます。
5 安全・安心な国土づくり
・水害や地震、津波、噴火など様々な自然災害に備え、施設整備などとあわせ、関係
機関の災害情報伝達体制の整備や地域の取組の支援など、ハード・ソフト一体となった
総合的な防災・減災対策を進めます。また、道路交通事故等のない社会を目指した交通
安全対策を進めます。
※防災
1 多様な連携・協働
国、地方自治体、住民、NPO、企業等が、それぞれの自主性と創意工夫の下、連携と協働
によって力を結集し、計画を推進することが重要です。さらに、道州制特区の仕組みを適切に
活用しながら計画を推進します。
2 新たな時代を見据えた投資の重点化
厳しい財政状況の中、主要施策ごとに重点的・総合的・先行的に実施するものを明らかに
するなど、効果的推進に努め、時々の情勢変化に柔軟に機動的に対応します。
民間賃金・能力の活用、コスト縮減、既存ストックの長寿命化などに取り組みつつ、今後
必要となる新たな社会資本整備に的確に対応していきます。
3 新たな北海道イニシアティブの発揮
北海道の資源・特性を活かし、全国画一ではないローカル取組(北海道スタンダード)や
他地域にも共通する課題に対する先駆的・実験的取組を積極的に推進します。
【北海道イニシアティブ】北海道が他に先駆けて挑戦することで、地域をリードしていくこと。