自動車アセスメント・チャイルドシートアセスメント

チャイルドシートは正しい知識で安全に利用しよう

自動車との適合性

自動車はサイズも形状もさまざま

すべてのチャイルドシートが、すべての自動車に取り付けられるわけではありません。チャイルドシートメーカーなどから出されている「車種別チャイルドシート適合表」などを参考に取り付けられるかどうかを確認して、自分の自動車に適合したチャイルドシートを選びましょう。

取り付け方法

チャイルドシートの取り付け方法は、製品によって異なるため、それぞれの取扱説明書に従って取り付けてください。市販されている多くのチャイルドシートは、自動車のシートベルトを用いて座席に固定する方式が主流であり、シートベルトの通し方により2点固定式と3点固定式があります。

<乳児用>
乳児は、骨格等が未発達のため、衝撃をなるべく体の広い面で受け止める必要があり、頭部から背中にかけて体全体で支えられるように、乳児用チャイルドシート(ベビーシートとも呼ばれます。)を使用します。乳児用チャイルドシートは後ろ向き又は横向きに取り付けます。
<幼児用>
幼児が自分で座れるようになったら、幼児用チャイルドシートを使用します。幼児用チャイルドシートは前向きに取り付けます。

取り付け時の注意点

1.後部座席に取り付ける
助手席にエアバッグが装備されている場合に、助手席に後ろ向きチャイルドシートを取り付けることは、極めて危険ですので絶対にやめましょう。
2.しっかりと固定する
取扱説明書に従いしっかりと固定することが必要です。前向きのチャイルドシートの場合は、取り付けられたチャイルドシートの上端部に前方向に力を加えても大きく動かないよう(揺れは約30mm以内が目安)しっかり固定しましょう。
ベルトストッパーがある場合、先にチャイルドシートに体重をかけ、車両の腰ベルトのみで固定できるぐらいに車両ベルトを引っ張り、ベルトストッパーで止めるとうまくできます。
3.着座時のやけどに注意する
炎天下での駐車時には、チャイルドシート本体、バックル、ベルトの金具部分などが熱くなり、やけどするおそれがあります。子供を着座させる際には、各部に触れて、確認した上で使用しましょう。

自動車のチャイルドシート取り付け具の種類

自動車のシートベルト
2点式シートベルト

前席中央及び後席中央に取り付けられているもの。なお、市販のチャイルドシートの多くは、2点式シートベルトに対応していません。2006年10月のシートベルト及びシートベルト取付装置に関する基準の見直しにより2012年7月以降新たに販売される乗用車(乗車定員10人未満)及び貨物車(車両総重量3.5トン以下のもの)は、3点式に変更されます。

3点式シートベルト

2点式シートベルトが取り付けられる座席以外の座席に取り付けられているもの。なお、シートベルトの巻き取り装置には、次のELR式シートベルトなどがあります。

ELR式(緊急ロック式)シートベルト

通常はシートベルトを自由に引き出せますが、急ブレーキなどの衝撃を感知した時のみシートベルトがロックする機能(ELR:エマージェンシー・ロッキング・リトラクター機能)を備えたものです。

チャイルドシート固定機能付シートベルト(ALR[自動ロック]付きELR式シートベルト)

通常はELR機能ですが、シートベルトを全て引き出せばALR機能(自動ロック付き巻き取り装置)に切り替わり、巻き込み方向にのみ動きますが、引き出せなくなります。チャイルドシートの取り付けに緩みが生じにくく、取り付けが比較的容易です。

警告
子どもをシートベルトで遊ばせないで下さい。ALR機能に切り替わり、首や体に絡まった場合、ベルトがゆるめられなくなり、窒息などの重大な傷害を受けるおそれがあります。万一、シートベルトを外せなくなった場合は、はさみなどで切断して下さい。
共通取り付け具(ISOFIX)

ISOFIX対応のチャイルドシート取付具が座面の奥に付いている座席です。車種ごとに指定されたISOFIX対応チャイルドシートを組み合わせて使用します。また、2006年10月にチャイルドシートに関する基準の見直しが行われ、デザーストラップとの組み合わせにより、汎用ISOFIX対応チャイルドシートが認められましたが、自動車が汎用ISOFIX対応チャイルドシートに適応している必要があります。

チャイルドシート内蔵シート

通常は座席(後席が一般的)の中に折りたたんで収納されていますが、子供を乗車させるときには引き出して使用することができる子供用の座席です。なお、現在では、輸入車の一部に学童用(ジュニアシート)がオプション設定されています。

このページの先頭へ