燃料電池自動車の世界統一基準策定のための国連の第1回専門家会議の会議概要
日時:平成17年10月19日(水)〜21日(金)の3日間
場所:平成17年10月19日(水)〜20日(木)10:00〜18:00
自動車基準認証国際化研究センター(JASIC)
東京都千代田区麹町5−7秀和紀尾井町TBRビル 11階 1120会議室
平成17年10月21日(金)10:00〜16:30
財団法人 日本自動車研究所(JARI)
茨城県つくば市苅間2530 FC・EVセンター
茨城県東茨城郡城里町大字小坂字高辺多1328番23 城里テストセンター
出席者:米国・カナダ・オランダ・ドイツ・EU・中国の政府代表、ISO及び日米欧自動車業界(OICA)代表並びに国内関係者 計約35名
会議等の議事内容:
<当会議の制定プロセス>
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インフォーマルグループの取りまとめを行っている本会議の議長であるMr.Albus (ドイツ交通建設省(Federal Ministry of
Transport, Building and Housing))より、第136回WP29会合において承認された燃料電池自動車の世界統一基準(gtr)の策定のための新しい枠組みについての説明が行われた。新しい枠組みでは日米独が共同スポンサーとなり、WP29/AC3(グローバル協定(※1)の運営委員会)直下のインフォーマルグループとして燃料電池自動車の世界統一基準(gtr)を作成する。技術的な案件の議論は2つのサブグループで行い、環境に関するサブグループの活動はGRPE(大気汚染及びエネルギー分科会)に、安全に関するサブグループの活動はGRSP(衝撃吸収分科会)に随時報告され、効率的な議論と作業の透明性を確保しつつ作業が進められる。
※1 グローバル協定(1998年協定)とは、自動車とその部品の安全性と環境レベルの向上や国際流通の円滑化を図るため、各国ごとに相違している自動車の安全性や環境の技術上の基準を世界調和させるために、日米EUが主体的にその原案を作成し、国連において、平成10年6月に採択された協定をいう。
<WP29/AC3和迩議長(技術安全部技術企画課国際業務室長)からの挨拶>
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日本は世界に先駆けて燃料電池自動車の国内基準を制定したが、これは国内のニーズに応じたものである。そのために行った多くの研究結果や知見をもってこの燃料電池自動車の世界統一基準(gtr)の策定に貢献したいと考えている。燃料電池自動車という新技術に対応する世界統一基準(gtr)の策定は非常に有益で取り組みがいのあるものなので、締約国の協力のもと、うまく纏めて欲しい。WP29/AC3としても協力を惜しまない。
<日本の技術基準の紹介>
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燃料電池自動車の世界統一基準(gtr)の制定のたたき台とすべく、日本の燃料電池自動車の技術基準の法体系及び適用車種区分等の説明を行い、その後、圧縮水素を燃料とする自動車について、@水素安全基準、A高電圧安全基準、B圧縮水素容器安全基準及びC環境保全基準の4項目に分けて、検討の背景や経緯及び基準策定のために行った研究結果等を交えて紹介された。
<各国の情報提供>
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米国、EU、中国より燃料電池自動車に関する法制化の動きについての情報提供があった。
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米国からは、今後の法制化を目指した研究計画が紹介された。
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EUからは、EU域内において、各国の強い要望により圧縮水素又は液体水素を燃料とする自動車に関する基準の制定手続きが進められていることが紹介された。これは燃料電池自動車の世界統一基準(gtr)が成立する前にEU域内で国ごとの独自基準ができることを牽制する意味もあり、世界統一基準(gtr)の制定に逆行するものではないとコメントされた。
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中国からは、中国においても燃料電池自動車の研究を行っていることが紹介された。
<水素安全に関する研究施設の視察>
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財団法人日本自動車研究所(JARI)の研究設備であるFC・EVセンター及び城里テストセンターにおいて、日本の技術基準を作成するための基礎となった実験結果の説明や水素燃料のための先進的な試験施設の視察が行われた。
<今後の進め方>
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今後の進め方等の議論が行われ、2005年11月の第137回WP29において報告を行うこととした。また、2006年3月の第138回WP29において燃料電池自動車の世界統一基準を策定するための具体的なロードマップの提案が行えるように今後検討を進めていくこととした。検討にあっては日米独の共同スポンサーを中心として調整を行うことが了承された。
※本会議の詳細な議事録及び資料については、近日中に本会議の事務局であるOICAのウェブサイトhttp://www.oica.net/htdocs/Main.htmに掲載されます。