自動車

北陸道高速バス事故を受けた対策について

  平成26年3月3日未明に北陸自動車道において発生した高速乗合バス事故は、乗客・乗員2名が死亡、乗客等26名が重軽傷を負うという痛ましい事故でした。
  国土交通省では、事故発生直後に事故対策本部を設置し、宮城交通(株)への監査、事故原因の調査分析を進めてきました。
   警察とも連携した原因調査の中では、事故発生前に運転者が意識を消失していた可能性もあるとみて調査分析を進めておりますが、そのような状況に至った直接的な原因を特定するには時間を要する見通しとなっております。
   他方、高速バスの輸送の安全確保は喫緊の課題であることから、今般、運転者の体調急変に伴う事故を防止するための更なる対策を講じるとともに、GW期における高速バスの全国一斉点検等の対策を実施することと致しましたので、下記資料のとおりお知らせ致します。


 

資料1 運転者の体調急変に伴うバス事故を防止するための対策について

資料2 運転者の体調急変に伴うバス事故を防止するための対策について
       (バス事業者に対する自動車局長通達)

資料3 平成26年GW期における高速バスの全国一斉点検の実施について

参考資料 北陸自動車道における高速乗合バス事故対策本部の設置について


事業用自動車の運転者の健康管理マニュアルの改訂について

   今般、運転者の体調急変に伴う事故防止のための更なる措置を講じるため、「事業用自動車の運転者の健康管理マニュアル」(平成22年7月1日策定)の以下を主な内容とする改訂を行い、関係法令に基づく運転者の健康状態の把握、乗務判断等に関する事項の解釈及び運用の具体的方法として実施致します。
 
<主な改訂内容>
1.健康診断等のフォローアップ徹底、健康増進や早期治療のための社内環境の整備
疾病の治療、把握及び医師の意見を踏まえた就業上の措置をより確実なものとするため、定期健康診断の受診及び結果把握のみならず、

  • 定期健康診断での要再検査、要精密検査、要治療事項
  • 業務上確認された、一定の病気等の外見上の前兆や自覚症状
  • 主要疾病についてのスクリーニング検査での異常所見 等
について、受診、治療及びその結果(医師の乗務に係る意見)の把握を徹底することとしました。
また、疾病リスクを低減するための家族・職場ぐるみでの健康増進を推進し、早期発見・治療を可能とする社内環境を整備することとしました。
 
2.きめ細やかな労務管理の徹底
  働く人それぞれの疲労度や体調に応じたきめ細やかな労務管理を徹底するため、定期健康診断の結果に加え、上記1.で把握した内容を勘案し、就業上の措置(業務負担の軽減、業務転換、乗務の継続/中止等の措置)を講じることを徹底することとしました。
  就業上の措置を講じるにあたっては、疲労蓄積度の測定、ストレスチェック、適性診断の結果等を活用し、これを踏まえた措置を徹底すること。また、措置にあたっては、差別的な取扱いを行うことなく、上記を踏まえた適切な措置を講じることとしました。
 
3.点呼時や運行中の予兆把握と適切な対処
  乗務開始時・運行中の疾病発症の予兆把握と対処を確実なものとするため、今回新たに示す疾病予兆の具体的な判断目安(注)に基づき、即座の運転中止、休憩の確保、運行管理者への報告等必要な措置を講じることとしました。
 
注) 判断目安とは、[1]脳・心臓疾患にかかる前兆や自覚症状のうち特に対応の急を要する事項、[2]運転に影響を及ぼす恐れがある疾病に関連する何らかの症状に関し総合的に乗務可否を判断する事項からなる。


・ 事業用自動車の運転者の健康管理マニュアルの概要

・ 事業用自動車の運転者の健康管理マニュアル(本体)
  ※一部訂正しました。
  ※ダウンロードしていただき適宜ご活用下さい。

・ 乗務員の健康状態の把握等に係る事項の解釈及び運用について【旅客】

・ 乗務員の健康状態の把握等に係る事項の解釈及び運用について【貨物】

お問い合わせ先

自動車局安全政策課飛田、杉崎
電話 :03-5253-8111(内線41-624)
直通 :03-5253-8566
ファックス :03-5253-1636

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