自動車

「女性ドライバー応援企業」 認定制度の創設

1).目的
タクシーは、地域の移動手段を提供する社会基盤産業の一つであり、利用者のニーズに応じて、ドア・ツー・ドアの輸送サービスを提供する重要な公共交通機関である。しかしながら、生産年齢人口が減少する中、タクシー事業においては労働力不足や男性に依存した就業構造が喫緊の課題となっている。
一方、タクシードライバーは、働き手に合わせた柔軟な労働時間、ローテーションを構築することが可能で、労働環境を整備することで子育てとの両立が実現できる職業である。また、タクシーサービスは地域に密着したサービスであり、タクシー事業への新規就労・定着は、地域での雇用の増加、経済の活性化に資するものである。
こうした状況等を踏まえ、平成26年7月、国土交通省自動車局においては、潜在的労働力である女性の就労促進を始めとする自動車運送事業等における労働力確保に向けた取組を定めたところであり(『自動車運送事業等の人材確保・育成対策』)、また、「交通政策基本計画」(平成27年2月閣議決定)においては、女性ドライバーの数を2013年度から2020年度にかけて倍増する(約6,700人→約14,000人)こととされている。
今般、女性ドライバーの採用に向けた取組や、子育て中の女性が働き続けることのできる環境整備を行っている事業者を支援・PRすることを通じて、タクシー事業における労働力不足の解消に向けた女性の新規就労・定着を図る。
 
2).認定制度の概要
 女性ドライバーの新規就労・定着に取り組む事業者を認定し、認定事業者を国土交通省HPで紹介する他、当該者に対して、「女性タクシー運転者の新規就労・活躍推進に関するモデル事業業務」(平成27年度)の報告書及び関連冊子等(以下、冊子等)を提供する。

3).認定基準
以下の3点を満たす者を、「女性ドライバー応援企業」として認定するものとする。
[1]雇用目標:女性ドライバーの雇用目標を設定していること
[2]労働環境:女性ドライバーを含め、従業員が働きやすい施設・勤務形態の整備等に取り組んでいること、または整備に向けた目標が明確であること
[3]情報提供:労働環境に係る情報(勤務形態、福利厚生等)を公表していること

 

お問い合わせ先

国土交通省物流・自動車局旅客課
電話 :03-5253-8111(内線41242,41243)

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