子供の事故と交通事故

子供の不慮の事故と交通事故

不慮の事故の状況

1960年以降、子供の死亡原因の第1位は不慮の事故となっている。
事故にはいろいろな種類があるが、不慮の事故死の中では交通事故死が最も多く、また、交通事故による死傷者数の中では、自動車乗車中の死傷者数が最も多い。すなわち、子供の命を守る上で最も重要な問題は交通事故なのである。

交通事故の状況

最近5年間(平成6年から平成10年まで)の自動車乗車中の交通事故による死傷者総数の増加率は約19%であるが、自動車乗車中の幼児の死傷者数は実に約52%と極めて急激な勢いで増加している。

 

子供の身体的特徴

子供の身体特徴を理解しておくことは、交通事故等による被害軽減を図る上でも大切である。特に、

  • 新生児の頭は相対的に大きく、背中や首は安定せず頭を保持できない。
  • 生まれたばかりの新生児の肩は産道をくぐり抜けられるように柔軟性が高い。
  • 骨盤は小さく、骨突起は完成していない。

等の特徴がある。

また、頭部は、

  • 生まれたばかりの新生児の頭の重さは体重の30%(大人は6%)。
  • 乳幼児は4〜5頭身(大人は7頭身)であり、頭部の損傷を受けやすい。
  • 新生児の頭蓋骨は分離しており、3ケ月頃から融合しはじめるが完全に融合するのは18ケ月ころである。

等の状況から、1歳半頃までの子供の頭は衝撃等により変形しやすく、脳挫傷を起こしやすい。

頸部は、椎骨の形成が未完成なことから上部頸椎の骨折が60〜70%(成人は16%)を占めるほか、

  • 脊椎の靭帯が軟らかいため、脊椎骨折がないにも係わらず、脊髄が伸びて損傷を起こしやすい。
  • 肋骨も同様に軟らかく、肺、心臓、さらには腹部の肝臓や膵臓にも損傷を受けやすい。

等の特徴がある。

したがって、生まれたばかりの新生児を車で移動させる場合(チャイルドシート(ベッド)を使用していても)には、

  • 必要最小限の距離とすること。
  • 保護者が乳児の状態を見守る。

等の配慮が必要である。

なお、未熟児、低出生体重児(おおよそ2,500g以下)などは、座らせることによって呼吸障害を起こす場合があるので医師の指示に従うこと。

 

次へ→

| TOP | 最新情報 | 大切さ | 基礎知識 | 選び方 | 取付方法 | 注意点 | 安全基準 | 法制度 | 型式認定・指定一覧 | 研修会 | Q&A | リンク |