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委員長記者会見要旨(平成28年3月29日)

平成28年3月29日(火)14:00~14:15
国土交通省会見室
中橋和博委員長

発言要旨

 運輸安全委員会委員長の中橋でございます。
 ただいまより、3月の月例記者会見を始めさせていただきます。
 はじめに、本日は就任後、初めての会見ですので、一言述べさせて頂きます。
 2月27日付けで運輸安全委員会委員長を拝命しました。よろしくお願いします。
 すでにご存じと思いますが、先月までJAXAの理事として主に航空技術部門を担当しておりました。さらにその4年前までは東北大学の航空宇宙工学専攻で教育研究に携わっていました。
 長く航空機関連の研究開発を行ってきましたが、今回、運輸安全委員会ということで、事故なり重大インシデントが発生した際に、その原因究明を徹底して行い再発を防ぐということが第1の使命となります。これまでの研究開発とは全く異なった視点から航空を見ていくことになります。
 また、当委員会は航空だけでなく、鉄道、船の安全にも責任があります。こちらは未だに毎日が勉強というさなかですが、空、陸、そして海の運輸の安全性の向上に当委員会が果たすべき役割は非常に重要であると再認識しています。必要ならば委員会の見直しも進めて、組織一丸となって安全・安心な社会の構築に貢献していけるよう努力していく所存ですので、よろしくお願いします。
 本日は、お手元の資料にありますように、3モードにおける事故調査の進捗状況一覧と、ホームページのリニューアルについてご報告いたします。

1.事故調査の進捗状況報告

(八尾空港小型機墜落事故関連)

 はじめに、3月26日午後4時19分頃、個人所有の小型機が八尾空港に着陸する際に墜落し、搭乗者4名全員が死亡する航空事故が発生しました。
 運輸安全委員会としては、26日から航空事故調査官2名を現地に派遣し、本日も引き続き調査を行っております。
 調査状況については、現地において、
 ・墜落現場の確認
 ・機体の損壊状況の確認
 ・管制官や目撃者等の関係者からの聞き取り
等を行っています。
 引き続き、必要な調査を実施し、早急な原因究明に努めてまいります。
 現在、運輸安全委員会が調査を行っている事故及び重大インシデントの調査状況についてですが、説明は省略させて頂きますので、詳細は資料1をご覧ください。

2.ホームページのリニューアル

 本日、ホームページを利用される方の見やすさ、知りたい情報の探しやすさに配慮して、そのデザインの変更を行いましたので、ご紹介いたします。
 主な変更としまして、資料2の2ページをご覧ください。モード別に報告書検索や調査中の案件など、主だった情報を閲覧できるようにしました。
 今後も、さらにホームページの内容の充実等に努めてまいりますので、引き続きご利用いただきますよう、よろしくお願いします。
 私からは、以上です。
 何か質問等があればお受けします。

3.質疑応答

(初会見にあたり)

問: 先程、所感を述べていただきましたが、着任されて1ヶ月くらいですが、着任された感想と、こういった施策やこういった取組みを実現させたいなどの具体的なものがあれば抱負として聞かせていただきたい。
答: 正直なところここ1ヶ月につきましても航空関連だけで6件の航空事故、航空重大インシデントが発生していて、このような状況で出来るだけ早く調査、原因究明を行い報告できるようにもっていきたい。そのことをもって事故の再発を防ぐよう、そのような方向で寄与できるようがんばりたいと思っています。そのあたりをきちんとこなしていこうということが一番の抱負です。

問: この1ヶ月間の事故について触れられていましたが、去年1年間で航空に限っていうと事故も重大インシデントも多くなっていて、一昨年と比べると1.7倍くらいで、過去10年間で最も多い数字になっていて、年が明けてからも起きています。これまで研究開発の分野に携わられてきたわけですが、航空事故が相次いでいる状況について、調査、原因分析なり被害の軽減を司る新責任者として、どのように捉えているのか語って頂きたいと思います。
答: 運輸安全委員会としましては、原因究明を徹底的に行うことで再発を防ぐことに貢献していくことが第一の使命であると考えております。昨年は36件の事故が発生しております。過去の傾向を調べてみますと、平成25年が19件、平成26年が21件という数字になっておりまして、昨年は非常に件数が多かった状況にあります。過去にも1年間で40件を超すようなこともありました。従いまして、統計的に年々増えているということは今のところみられておりません。ただ、この様に多くの事故あるいは重大インシデントが発生しているということは、我々も懸念しております。出来るだけ早く、現在行っております原因究明を徹底して行い、それを早急に報告することを努力していきたいと考えております。

問: これまで委員会の外におられて、今度は当事者になられたわけですが、運輸安全委員会の調査官の体制とか任期とか専門性とか、あるいはこの場でも何度か議論になっていますが捜査と調査の関係とか、1ヶ月経ちましたので運輸安全委員会の課題やあり方について、どのように捉えているのか、課題はないと考えられているのか、あるのであればどのようなものか、出来れば項目を挙げながら言及して頂きたいと思います。
答: まだ、就任して1ヶ月ということで詳しいところのお答えは出来る状況ではありません。ただ、実際、事故が多発しているということで、調査官の手配も大変なのかなと個人的には思っております。今後、このような状況が続くようでしたら改めて体制を見直していく必要があろうかと思いますが、現時点ではあくまでも私の感想ですので、この様にしたいとまで言える状況にはありません。鑑定嘱託につきましても、業務改善有識者会議からそのあり方について見直すように指摘を受けていることは承知しております。現時点においては、警察との調整で具体的な結論が出ていないと聞いておりますが、引き続きの検討課題であるとの認識を持っております。

問: 警察との調整について、具体的な結論が出ていないというのは、どの部分を運輸安全委員会で調べるのかとか、そういうことでしょうか。
答: 役割分担等についてですが、この点は具体的なことは控えさせて頂きます。

(八尾空港小型機墜落事故)

問: 八尾空港の件ですが現時点で確認できた調査で分かった事実や、考えられる原因についてお聞かせください。
答: 八尾空港につきましては、先ほど申しましたとおり、現在、原因究明の調査を行っているところであります。特にここで申し上げることはございません。出来るだけ早急に調査、原因究明に努めてまいります。

(調布小型機墜落事故)

問: 調布の墜落事故の件で、進捗状況で何か進展はありますか。
答: 本年1月に米国ライカミング社で行われたエンジン、プロペラ等の分解調査に関するNTSBからの報告については、まだ提出を受けておりません。このため、現在、当委員会からNTSBに対して催促しているところです。

問: 催促のご回答はありましたか。
答: NTSBから報告はいただけるものと考えています。その結果をもちまして早急な原因究明に努めてまいります。

問: 催促に対する回答は何かありますか。出来るだけ急ぎますとか、いつ頃を目処としていますとか。
答: 1月にレポートをまとめていますということでしたが、そろそろ2ヶ月になりますので催促をしているところです。向こうの方も鋭意がんばっているという趣旨のメールはいただいていますので近々ではないかと思われます。

問: それは分析が難しい状態にあるということでしょうか。特に理由は示されていないのですか。
答: 特にここが難しいから時間がかかっているという説明は今のところございません。内部の分析に慎重を期しているのだろうと思われます。

(広島空港アシアナ機事故関連)

問: 昨年の4月に広島空港で発生した、アシアナ航空の事故から来月で1年が経過しますが、事故調査報告書の公表の見通しについて伺えればと思います。
答: これにつきましては、出来るだけ早期に報告書を公表できるようにしたいと考えているところです。現在、委員会におきまして調査報告書案の審議を始めたところでございます。まだ、いつ報告書が公表できるのか、今の時点では言える状況にありませんが、出来るだけ早く公表できるように努力します。

問: 審議に入ったのは最近でしょうか。審議については1月以上かかるものでしょうか。
答: 既に審議に入っていますが、審議では細かな文言まで含めてきちんと誤解のないように、また、間違いがないようにしないといけませんので、数ヶ月かかるのが普通の状況であります。

資料

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