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委員長記者会見要旨(平成29年11月28日)

平成29年11月28日(火)14:00~14:06
国土交通省会見室
中橋和博委員長

発言要旨

 運輸安全委員会委員長の中橋でございます。
 ただいまより、11月の月例記者会見を始めさせていただきます。

1.事故調査の進捗状況報告

 本日は、事故調査の進捗状況について、1件ご報告いたします。

 11月8日、山梨県内の場外離着陸場を離陸し、栃木ヘリポートに向かっていた東邦航空所属のヘリコプターが、群馬県上野村上空を飛行中、同村内の道路上、藤沢橋に墜落し、搭乗していた機長及び整備士3名の計4名全員が死亡する航空事故が発生しました。

 亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げるとともに、ご遺族、関係者の方々に心よりお悔やみ申し上げます。

 運輸安全委員会では、事故発生の翌日9日から12日にかけて、航空事故調査官3名を現地に派遣し、墜落現場の確認、機体の損壊状況の確認、関係者・目撃者からの聞き取り等の調査を行いました。

 13日には、東京ヘリポートにあります東邦航空本社で、関係者から、機体の整備状況、操縦者に関する情報等の聞き取りを行っております。

 更に、15日から17日にかけて、航空事故調査官3名が、栃木県内にある東邦航空の施設において、回収した機体の損壊状況等の詳細調査を行いました。
 詳細調査には、機体及びエンジンの設計・製造国であるフランスの航空事故調査当局、機体製造者及びエンジン製造者が参加し、協力して調査を行っております。

 これまでの調査において、同機のテールローターの付け根にあるピンに破断が確認されております。

 これを受け、機体の設計・製造者であるフランスのエアバス・ヘリコプターズ社から同型機AS332L及び系列型機AS332L1の使用者に対し、当該ピン部分の点検に関する技術通報が、また、欧州航空安全庁から当該技術通報の実施を求める耐空性改善命令が、いずれも11月21日付けで発行されています。

 以上のことについて、11月21日に航空局に情報提供を行いました。
 航空局では、これを受け耐空性改善通報を発行し、本邦内の同型機等の使用者に対して、当該部の点検を実施し、点検結果を製造者へ報告すること等を通知しております。

 また、11月22日には、テールローター等をエアバス・ヘリコプターズ社に発送しました。
 今後、航空事故調査官を現地に派遣して、フランスの協力も得ながら、詳細調査を行うこととしています。

 引き続き、運輸安全委員会では、機体の詳細調査、関係者等からの聞き取り等各種データの収集を行うとともに、得られたデータの分析を行い、早急な原因究明に努めて参ります。

 その他の事故及び重大インシデントの調査状況については、詳細の説明は省略させていただきますので、お手元の資料をご覧ください。

 本日、私からご説明するものは、以上です。
 何か質問等があればお受けします。

2.質疑応答

(東邦航空ヘリコプター墜落関連)

問: ピンの状況について、同型機の所有者から何か異常があったという報告が、運輸安全委員会の方に入っているのでしょうか。
答: 技術通報に従い異常があれば、直接メーカーに報告することになっています。
 運輸安全委員会は、エアバス・ヘリコプターズ社、フランスの事故調査当局BEAとは連携して調査にあたりますので、異常があったときは当方にも連絡はあると思いますが、今のところ連絡はありません。

問: 所有者から直接の連絡は。
答: 国内の所有者に対し耐空性改善通報を発出したのは航空局ですので、まずは、航空局の方に連絡があろうかと思います。

資料

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