平成10年度「住宅月間」の実施について |
平成10年9月7日
建設省 住宅局
1.目的及び意義
我が国は今や世界の経済大国として国際社会で重要な地位を占めるようになりましたが、国民生活の基盤である住宅については、決して経済大国としてふさわしいものとなっていません。21世紀の到来を目前に控えて、高齢化、少子化、ライフスタイルの多様化など、住宅政策をとりまく状況も大きく変化してきております。
このような現状を踏まえ、建設省では平成8年3月に閣議決定された第七期住宅建設五箇年計画(平成8年度〜12年度)に基づき、国民の住生活の質の向上を目指した住宅政策を積極的に推進しておりますが、一方で国民一人一人が自らの住まいや住まい方に関心を持ち、それをより豊かなものにしようという意識を持つことが、我が国の住宅をより豊かでゆとりあるものにしていくうえで最も重要なことです。
平成元年度から実施しております「住宅月間」は、国民に住宅に関する各種の質の高い情報を提供していくことにより、住まいや住まい方への関心を更に高めようとするものであります。
今年度の住宅月間は、21世紀に向けて住生活の質の向上を図るため、諸課題に適切に対応していくことが求められていることから、「安全・安心・快適住まい」をテーマに様々な情報の提供を行うこととしております。
2.期間
平成10年10月1日(木)から10月31日(土)まで
3.関係行事の実施機関
建設省、地方公共団体、住宅月間実行委員会(会長 救仁郷 斉氏)、住宅月間中央イベント実行委員会(委員長 石橋 信夫氏)など
4.関係行事の内容
(1) 記念式典の開催
住宅月間、住宅月間中央イベント/'98スーパーハウジングフェアin兵庫、住まい復興の集いの合同記念式典を高円宮同妃両殿下御臨席のもと開催し、併せて住宅月間功労者の表彰等を行います。
[テープカットセレモニー]
日 時:10月1日(木) 9:20〜9:23
会 場:神戸ファッションマート 1Fエントランス(六甲アイランド)
[記念式典]
日 時:10月1日(木) 10:20〜11:10
会 場:神戸ファッションマート 9Fイオホール(六甲アイランド)
(2) 住宅月間記念講演会
21世紀に向けた生活空間の創造や住まい方についての視点・課題などを提起する場として、記念講演会を開催します。
日 時:10月1日(木) 14:00〜15:30
場 所:神戸ファッションマート 9Fイオホール(六甲アイランド)
テーマ:「住まい・街・人を考える」
講 師:藤本 義一氏(作家)
(3) 地方都市シンポジウムの実施
住宅を取り巻く課題についての議論の場として次の2都市で、民間有識者によるシンポジウムを行います。
開催地:佐賀県(佐賀市)
日 時:10月6日(火) 13:20〜16:30
会 場:佐賀市アバンセホール
テーマ:「住まいからつくる豊かな地域」
基調講演講師:小林 完吾氏(フリーアナウンサー)
開催地:神奈川県(横浜市)
日 時:10月16日(金) 13:00〜16:30
会 場:横浜市民文化会館 関内ホール 小ホール
テーマ:「みんなで考えよう、超高齢社会の住まい・まちづくり」
基調講演講師:三浦 文夫氏(東北福祉大学客員教授)
(4) 「夢の住まい・まちづくり」教室
子どもたちが自分の住まいやまちについて自ら考え、住まいづくりやまちづくりに参加する教室を、全国2箇所で開催いたしました。なお、授業のハイライトを編集したビデオを全国都道府県に配布いたします。
開催地:愛知県小牧市立光ヶ丘小学校
講 師:玉川 京子氏(光ヶ丘小学校教諭)
テーマ:「私たちがつくるもう一つの桃花台ニュータウン」
授業内容:
自分たちが住んでいる桃花台ニュータウンを調査し、どうすれば楽しい住まいづくり・まちづくりができるか具体的に考え、それを通じて子どもたちの創造性や考える力を育む。
開催地:高知県夜須町立夜須小学校
講 師:武内 幸弘氏(夜須小学校教諭)
テーマ:「まちの宝物(魅力)って何だろう?」
授業内容:
まちの様子の取材を通じ、自分の住んでいるまちの宝物(魅力)に気づいてもらうとともに、まちづくりの目標や具体的な暮らしのイメージを子どもたち一人ひとりに想い描いてもらうきっかけづくりを目指す。
(5) 住まいの絵本の発行
長期的な住教育の視点にたって、住宅に関する子どもたちの関心を高めていくことを目的として、住宅に関する絵本を発行し、全国の小学校に配布することとしています。
題名:「3年目の桜」−阪神・淡路大震災〜たかしくんの体験−
作者:文・重村 力 氏(神戸大学教授)
:絵・小野 かおる氏(画家)
内容:
「安全・安心・快適住まい」をベースに、先生ご自身の震災の体験をもとに“子どもの目から見た阪神・淡路大震災”をストーリーにしています。
(6) 住宅月間功労者表彰
住意識の向上、ゆとりある住生活の実現及び建築物の質の向上を図るため、すぐれた活動を行っている個人又は団体について表彰いたします。
(7) 「住まいの達人」コンテスト
安全で快適な住まいづくりは、専門家に頼るだけでなく、住まい手である私たち自身の暮らしを通して参加できる大切な問題です。「安全・安心・快適住まい」というテーマで、安全で安心して住める快適な住まいや住まい方についてアイデアを募集しました。審査委員会にて審査の上、優秀作品を表彰いたします。(募集期間は8月20日までで既に終了)
<審査委員>
委員長 小澤 紀美子氏(東京学芸大学教授)
委 員 岩村 和夫氏 (建築家・武蔵工業大学教授)
委 員 鎌田 宜夫氏 ((財)ハウジング アンド コミュニティ財団専務理事)
委 員 直井 英雄氏 (東京理科大学教授)
委 員 山田 紘子氏 (建築家)
(8) 広報活動の推進
今年度の住宅月間のテーマに即したポスターとパンフレットを作成し、マスコミや地方公共団体、住宅関連諸団体の協力を得ながら、全国に提示、配布することで、住宅月間の普及に努めます。
キャッチフレーズ:
「安全・安心・快適住まい」
「住宅問題ねえ。わたしは住めればいいですけどね。」
「そういうコトだからだめなんだよツ」
また、シンボルマークについては、ポスターやパンフレット内で用いることはもちろん、住宅月間の関連行事や企業の新聞広告などにおいても広く活用していくこととしています。
(9) 住宅月間の中央イベント/'98スーパーハウジングフェアの開催 (別紙1)
関連業界団体による多彩なイベントを通じ、これからの高齢化対応を含めた安全な住まいづくりについて考える機会を提供します。
日 時:10月1日(木)〜4日(日) 10:00〜17:00
会 場:神戸ファッションマート(六甲アイランド)
テーマ:「安全・安心・快適住まい−あすを見つめる私たちの住まい」
主 催:住宅月間中央イベント実行委員会
共 催:住宅月間実行委員会
(10) 地方公共団体関連の行事
各地方においても、地方公共団体等による住宅フェア、シンポジウムなど全国で109のそれぞれの特色を活かした様々な行事が計画されています。
(11) 関係団体の行事
IYSH(国際居住年)記念賞表彰式、公庫すまい・るイベント、住宅・都市整備公団の土地活用相談会など全国で20の行事が企画されています。
本件についての問い合わせ先 ・建設省住宅局住宅政策課 03(3580)4311 (内線3952) ・住宅月間実行委員会事務局 (社)日本住宅協会 03(3265)8201 |