平成11年9月10日

  平成11年度「住宅月間」の実施について  
      

1.目的及び意義

 我が国は今や世界の経済大国として国際社会で重要な地位を占めるようになりましたが、国民生活の基盤である住宅については、経済大国としてふさわしいものとなっていません。また、少子高齢化の進展、ライフスタイルの変化、雇用慣行の変化、環境問題の顕在化など住宅を取り巻く状況も大きく変化しております。

 このような現状を踏まえ、建設省では平成8年3月に閣議決定された第七期住宅建設五箇年計画(平成8年度〜12年度)に基づき、国民の住生活の質の向上を目指した住宅政策を積極的に推進しておりますが、一方で、我が国の住宅をより豊かでゆとりあるものにしていくうえで最も重要なことは、国民一人一人が自らの住まいや住まい方に関心を持ち、それをより豊かなものにしようという意識を持つことです。

 平成元年度から実施しております「住宅月間」は、国民に住宅に関する各種の質の高い情報を提供していくことにより、住まいや住まい方への関心を更に高めようとするものであります。

 今年度は、住宅宅地審議会で審議されている21世紀の豊かな生活を支える住宅宅地政策に関する検討内容も踏まえ、豊かな住生活の向上に役立つ様々な情報の提供を行うこととしております。

2.期間   

 平成11年10月1日(金)から10月31日(日)まで

3.関係行事の実施機関

  建設省、地方公共団体、住宅月間実行委員会(会長 救仁郷 斉氏)、

  住宅月間中央イベント実行委員会(委員長 山口 信夫氏)など                  

4.関係行事の内容                                       

(1)記念式典の開催  

 「住宅月間」「住宅月間中央イベント/'99スーパーハウジングフェアin長崎」及び「住宅月間長崎県イベント」の合同記念式典を高円宮同妃両殿下御臨席のもと開催し、併せて住宅月間功労者の表彰等を行います。

[テープカットセレモニー]

 日 時:10月15日(金)  9:00〜 9:03  

 会 場:長崎県立総合体育館(長崎市)1Fエントランスホール前     

[記念式典] 

 日 時:10月15日(金) 10:00〜10:40   

 会 場:長崎県立総合体育館 3Fサブアリーナ     

(2) 住宅月間記念講演会    

 21世紀に向けた生活空間の創造や住まい方についての視点・課題などを提起する場として記念講演会を開催します。

 日 時:10月15日(金) 13:30〜15:00  

 会 場:長崎県立総合体育館 3Fサブアリーナ特設会場  

 テーマ:幸福へのパスポート 〜今を豊かに暮らすために〜    

         講 師:阿木 燿子氏(作詞家)     

(3)中央シンポジウム 

  住宅を取り巻く課題についての議論の場として民間有識者等によるシンポジウムを行います。  

日 時:10月5日(火) 13:45〜16:35  

会 場:住宅金融公庫 すまい・るホール(東京都文京区)   

基調講演:「21世紀に向けてのストック重視の住宅政策」  

        小林 重敬氏(横浜国立大学教授)    

[パネルディスカッション] :「これからの住まいに求められるもの」 

  パネラー:佐久田 昌治氏((株)日本総合研究所理事) 

  残間 里江子氏(プロデーサー) 

  柳生 博 氏(俳優) 

  那珂 正  (建設省住宅局長) 

   コーディネーター:小林 重敬氏(横浜国立大学教授)

(4) 21世紀の住まいを考える運動 

 21世紀の住まいを考えるためのパンフレット(意見ハガキ付き)を住宅月間各種イベント会場等で配布するとともに、住まいに対する国民各層の様々な考え方や要望をお聞きし、今後の住宅政策に反映させる運動を展開します。

(5) 住教育の推進

 長期的な住教育の視点に立ち住宅に関する子どもたちの関心を高めていくことを目的として、小学生の高学年を対象とした学校教育用副読本を発行します。今年度中に企画編集し、来年度に配布を予定しています。

(6) 住宅月間功労者表彰 

 住意識の向上、ゆとりある住生活の実現及び建築物の質の向上を図るため、すぐれた活動を行っている個人又は団体について表彰します。

(7) 「住まいの達人」コンテスト

 安全で快適な住まいづくりは、専門家に頼るだけでなく、住まい手である私たち自身の暮らしを通して参加できる大切な問題です。今年度は、戸建・共同・賃貸住宅に住む住まい手側のアイデア、工夫などを募集しました。審査委員会にて審査の上、優秀作品を表彰いたします。 

(募集期間は8月31日までで既に終了)

優秀作品の展示:建設大臣賞1点、優秀賞2点、佳作5点を「住宅月間中央イベント/'99スーパーハウジングフェアin長崎」にて展示します。

(8) 広報活動の推進

  ポスターとパンフレットを作成し、マスコミや地方公共団体、住宅関連諸団体等の協力を得ながら全国に掲示、配布して住宅月間の普及に努めます。

キャラクター:鈴木 杏(すずき あん)

コ  ピ ー  :「未来を見つめた快適な住まい」

  また、シンボルマークについては、ポスターやパンフレット内で用いることはもちろん、住宅月間の関連行事や企業の新聞広告などにおいても広く活用していくこととしています。

(9) 住宅月間中央イベント/'99スーパーハウジングフェアの開催

 関連業界団体による多彩なイベントを通じ、環境に配慮した住まいづくり等について考える機会を提供します。

日 時:10月15日(金)〜17日(日)

会 場:長崎県立総合体育館

テーマ:人と環境に配慮した21世紀の住まいづくりと新しい住まい方

主 催:住宅月間中央イベント実行委員会

共 催:住宅月間実行委員会、住宅月間長崎県イベント実行委員会 

(10) 地方公共団体関連の行事 

 各地方においても、地方公共団体等による住宅フェア、シンポジウムなど全国で121のそれぞれの特色を活かした様々な行事が計画されています。

(11) 関係団体の行事

 IYSH( 国際居住年)記念賞表彰式、公庫すまい・るイベント、住宅・都市整備公団(10月1日より都市基盤整備公団)の試験場特別公開など全国で23の行事が企画されています。


問い合わせ先

建設省住宅局住宅政策課
宮崎(みやざき)
                   TEL 03−3580−4311 内線3862                       (夜間直通)03−5251−1906