平成12年8月23日


 住宅室内でのホルムアルデヒド等の化学物質による健康への影響(いわゆる「シックハウス問題」)の解決のため、本年6月に学識経験者、関係省庁(建設省、厚生省、通商産業省、労働省、林野庁)、関係団体の参加により発足した「室内空気対策研究会」(委員長:今泉勝吉工学院大学名誉教授)では、住宅室内の空気環境に関する全国レベルの実態調査を実施します。
 また、平成12年度公共事業予備費の活用により、シックハウス問題に係る改修技術ノ開発・検証・普及を進めます。

 1 室内空気環境に関する実態調査の実施   詳細へ

 住宅の室内空気中の代表的な化学物質(ホルムアルデヒド、トルエン、キシレン、エチルベンゼン)の濃度について、全国レベルで5,000戸の住宅を対象に実態調査を行います。

○実態調査に協力していただける方を募集しています。ご応募等、詳しくは、財団法人住宅リフォーム紛争処理支援センターのホームページをご覧ください。
                             http://www.chord.or.jp/shienc/index.htm


2 シックハウス問題に係る改修技術の開発・検証・普及   詳細へ

 シックハウス問題の解決に資する住宅の改修技術の開発・検証・普及を図るため、都市基盤整備公団の実験棟を活用、モデル住宅の建設や既存住宅における改修技術の効果の測定等を実施します。
              


問い合わせ先
 1 室内空気環境に関する実態調査の実施


  2 シックハウス問題に係る改修技術の開発・検証・普及

   


●室内空気環境に関する実態調査の実施
 

 住宅の室内空気中の代表的な化学物質(ホルムアルデヒド、トルエン、キシレン、エチルベンゼン)の濃度について、全国レベルで5,000戸の住宅を対象に実態調査を行います。


(1)調査対象

  1. 調査対象住宅数は5,000戸とします。
  2. 住宅の建て方は、戸建住宅、共同住宅の双方とします。
  3. 住宅の構造は、木造軸組工法、木造枠組壁工法、木質系プレハブ工法、鉄骨系プレハブ工法、鉄筋コンクリート造、その他とします。
  4. 築1年以内のものを中心とします。(公募等によるものはこの限りではありません。)
  5. 居間、個室、寝室等のうちいずれかとします。
  6. 調査対象住宅は、下記の公募によるもの(おおむね1,200戸)のほか、地方公共団体等の選定によるものとします。


(2)測定方法


(3)調査実施主体


(4)スケジュール


(5)センターの行う公募の概要

  1. (財)住宅リフォーム・紛争処理支援センターが、おおむね1,200戸の調査対象住宅を公募します。
  2. 国内で現在お住まいの住宅であれば、戸建住宅・共同住宅の別、築年数を問いません。
  3. 応募して頂いた方の中から、事務局が、地域、築年数、構造等の諸条件を踏まえて選定します。
  4. 募集期間は平成12年11月到着分までとします。ただし、選定した住宅が予定数に達した場合は募集を終了します。
  5. 測定作業は、簡易測定機器(測定バッジ)を24時間放置した上で、調査票とともに返送していただくだけの簡単なものです。
  6. 測定は、平成12年9月から11月までの間の1日に、居間・寝室・個室等のうち1室で行っていただきます。
  7. 測定にご協力頂いた方には、おって、分析結果をお知らせします。
  8. 測定に関して応募者の費用負担はいりません。

                            実態調査モニター募集のご案内はこちら


● シックハウス問題に係る改修技術の開発・検証・普及

 シックハウス問題の解決に資する住宅の改修技術の開発・検証・普及を図るため、都市基盤整備公団の実験棟を活用、モデル住宅の建設や既存住宅における改修技術の効果の測定等を実施します。
 実施にあたっては、住宅建設事業調査費(平成12年度 公共事業予備費)計3億円による事業として実施します。

(1)シックハウス実験住宅整事業

 都市基盤整備公団・八王子技術センターの鉄筋コンクリートの躯体のみによる実験棟を活用し、主として内装財の影響を低減する改修技術を導入し、従前従後比較調査を実施することを通じて、改修技術の効果を検証します。

(2)シックハウス改修効果実験事業

 新たに建設した木造のモデル住宅や既存住宅において、総合的な影響を低減する改修技術を採り入れた工事を実施し、従前従後比較調査を実施することを通じて、改修技術の効果を検証します。


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